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ツアー最年少Vの衝撃と“その後” 16歳イ・ヒョソンは学業との両立も課題に?

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 事前(20日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)

シーズンのツアー優勝者、メルセデスランキング上位者ら40人に限られる最終戦にイ・ヒョソン(韓国)が大会最年少出場を果たす。11日に誕生日を迎え、16歳10日での出場は2014年大会で当時アマチュアの勝みなみ(16歳149日)を上回る記録になる。

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5月の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で、やはり勝の記録を更新する15歳176日でツアー最年少優勝。7打差逆転で最大級のインパクトを残してプロ転向したが、その後は苦戦が続いている。ツアー本格参戦を始めた9月「ソニー日本女子プロ選手権」以降の8試合では同大会45位が最高で予選落ち5試合。母国・韓国ツアーも国内メジャーを含めた3試合に出場。予選落ちはないが、6月「韓国女子オープン」の32位がベストフィニッシュになっている。

「連戦で試合から試合への移動だったり、日本に家もないのでホテル暮らしだったり、プロとしてツアーを戦う大変さを感じています」と話す。開幕前のプロアマ出場なども、アマ時代にはなかった。ゴルフの技術面で模索する以上に、初めてだらけのツアープロの日々に適応しようと必死だ。

一方で「試合に出ることは楽しいですし、ホームシックになったりはないですよ」と笑う。まだツアーメンバーではなかったため「サロンパスカップ」優勝で3年シードは得られないが、来季の優勝シードを保持。「今年は運よく下半期に参戦できたので、来年は今年以上に成績を求めていきたいです」。何事も経験と割り切っている感もある。

現役高校生の悩みもある。韓国のナショナルチームに当たる国家代表でプレーし、ゴルフで国を背負う候補生として出席日数減免など学業面でも恩恵を受けてきた。「でも、それも今年まで。来年からは、まだどうなるか分かりません」。ツアーと学業の両立という新たなテーマにも向き合うことになるかもしれない。

今週はゴルフを始めたきっかけであり、全面的にサポートしてもらってきた祖父も来日した。「いい結果が残せるように頑張りたいです」。久々の上位を目指して予選落ちなしの4日間に臨む。(宮崎市/亀山泰宏)

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