山下美夢有は前週優勝で勢いをつけて国内ツアー最終戦に臨む

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 事前（20日）◇宮崎CC（宮崎）◇6497yd（パー72）

山下美夢有が前人未到の国内メジャー3連覇に挑む。年間女王に輝いた2022、23年と制してきた最終戦の舞台。「その気持ちはもちろんありますし、ショット自体もだいぶ良くなってきているのかなと思う。あしたからの大会をすごく楽しみにしています」と意欲をにじませた。

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国内ツアーで同一大会3連覇以上はアニカ・ソレンスタム（スウェーデン／2001～05年 ミズノクラシック）、ローラ・デービース（イングランド／1994～96年 伊藤園レディス）、申ジエ（韓国／2014～16年 ニチレイレディス）と海外勢の3例があるのみ。前週「大王製紙エリエールレディス」で挙げた今季2勝目が、日本人初の高いハードルを越えていく上で勢いにもなる。

好相性の地に乗り込んでも、「気持ちは変わらない」のが山下のスタイル。いつだって物差しにするのは自分自身の状態だと強調する。今季安定して好成績をそろえながら、2勝に“とどまっている”のも、グリーンを狙うショットでピンに近いサイドに外すことが多かったからだと分析。成功体験を積み重ねてきた宮崎CCも「外れ方によっては難しいアプローチが残ってしまう」と警戒を怠らない。

やはり史上初となる3季連続の平均ストローク60台は目前で、2連勝で国内ツアーを締めくくって12月の米ツアー最終予選会（Qシリーズ／アラバマ州マグノリアグローブGC）に臨めれば最高だ。「難しいコースは、どうやって攻めていけばいいか考えることも増えて楽しい。でも、今週は（4日間）2サムでプレーペースも早いので、淡々と、スムーズに考えていかないと」。スキのない姿勢で快挙達成を狙う。（宮崎市／亀山泰宏）