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“エビアン以上”の好ショット連発 古江彩佳「想像していなかった」7アンダー

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 初日(26日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72)◇晴れ(観衆4640人)

出だし1番で喫したボギーが、古江彩佳にとって本領発揮のスイッチになった。「逆に集中できた」という言葉通り、2番でバンカーからPWのセカンドをピンそば30㎝にピタリ。バウンスバックを決め、5番(パー5)から2連続バーディを奪って後半に加速した。

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10番は9I、14番は6Iでいずれもバーディパットが1m以内とベタピンに絡めるバーディ。「最近ではあんまりなかったんですけど、“昔”はあったかな。2月、3月くらいだったと思います」。米ツアーのシーズン序盤に好成績を連発していた時以来のフィーリングだとうなずく。7月「アムンディ エビアン選手権」優勝時を振り返っても、「今日よりショット自体は安定していなかったのかな」。メジャーを制した自分を上回る手応えがにじむ。

一時帰国中の日本でスポット参戦3試合目。全ての試合でバッグを担ぐ清水重憲キャディは「(前の2試合に比べて)明らかに状態が良くなっています」と証言する。“結果論”でないのは本人も認めるところ。試合に出場しなかった前週、コーチである父・芳浩さんとのスイングチェックで左を向きがちだったアライメントを修正した。直近2試合は父が今季初めて会場でプレーを見てくれていただけに、ポイントも的確。「先週の調整がホントに大きいと思う。自分でも理解して臨めている。元通りになってくれた方が、気持ちよくラウンドできる」と言った。

ショットの感覚が戻ってくれば、局面でのジャッジも研ぎ澄まされていく。17番で残り155ydから7Iを握ったセカンドをミス。「浮いているけど、ちょっと打ちづらい時がある」というライの感想は完全に米ツアー選手。だからこそ、最悪を想定して大きめの番手を持っていた。花道から上りでほぼ真っすぐのシンプルなラインを残したアプローチは打つ前から雰囲気がたっぷり。“狙い通り”のチップインに続いて、最終18番もバーディ締め。「想像していなかった」と驚く7アンダー「65」で単独首位発進を決めた。

8度目の出場となる「日本女子オープン」は、2016年にアマチュアとして初めて出場したプロのツアーでもある。栃木県の烏山城カントリークラブで見たこともないようなラフの難しさに面食らいながら4日間を戦い抜いた思い出深い試合だ。今回は大会史上最長の総距離6845yd(パー72)のセッティング。「感覚としてはシェブロン(選手権)とか、近いんじゃないかな」。比較する引き出しもワールドワイドに活躍する24歳らしい。(茨城県坂東市/亀山泰宏)

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