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ルーキー一番乗りのツアー優勝へ 菅楓華は“山下美夢有のパット”で逆転を狙う

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス東海クラシック 2日目(14日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6560yd(パー72)◇晴れ(観衆7902人)

プロ1年目で初めて首位で迎えた2日目に、19歳の菅楓華が23歳の2年連続年間女王に食らいついた。

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初めて同組で回る山下美夢有が出だし連続バーディを決め、2位に後退。パー3の4番ではティショットがあわやOBとなるミスからボギーを喫し、序盤で早くも2打差をつけられた。しかし、5番(パー5)で3打目を2mにつけてバウンスバック。6番(パー3)はグリーンエッジから7ydのチップインを決めて、山下に並んだ。その後は互いに2個ずつバーディを奪い、最終18番で2打差をつけられたものの、逆転V圏内に踏みとどまった。

菅は山下に「勉強させてもらおうと思っていました」という。せっかくの同組ラウンド。ショット、パットなどあらゆるプレーを観察した。「プレーの全部がすごく安定している」と感じたが、最も心に残ったのはグリーン上だ。「山下さんはパットで必ずカップをオーバーさせてくるんです」―。

ルーキーながら自分の弱さはわかっている。今季、ツアー出場15戦目とあってスタッツの規定ラウンド数に到達していないが、平均パット数(パーオンホール)の1.7900は22位相当。決して悪い数値ではないが、この日も9番で2m、11番で2.5mと絶好のチャンスを決められなかった。一方の山下の平均パット数は1.7308で1位。チャンスを外すことはあっても、今大会2日間でボギーなし。グリーン上でスコアをまとめていることは明らかだ。

2023年度のプロテスト合格者21人のうち、まだツアー優勝者はいない。「伸ばし合いのコースなので、バーディを撮らないと優勝できない。明日はパットでカップを必ずオーバーするように心がけたいです」。学んだスタイルをそのまま真似て、最終日も山下に食らいつく。(愛知県美浜町/加藤裕一)

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