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海外メジャー全5試合を終えて 帰ってきた山下美夢有が目指す次のターゲット

◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 事前(3日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)

山下美夢有が約1カ月半ぶりに国内ツアーに戻ってきた。日本代表として出場した「パリ五輪」、海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」のために渡欧し、日本の試合は7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来。リフレッシュ期間も挟み、次なるターゲットは「ワールドレディスサロンパスカップ」(2022年)、「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(22年、23年)に続く3つ目の国内メジャータイトルに切り替わっていた。

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昨年末から大きな目標に掲げてきた海外メジャーは4月「シェブロン選手権」(17位)から始まり、5月「全米女子オープン」(12位)、6月「全米女子プロ」(2位)、7月「アムンディ エビアン選手権」(39位)、「全英女子」(予選落ち)と全5試合に出場し、力を出し切った。「エビアンと全英はちょっと悔しい結果になってしまったけど、オリンピック(4位)はいい状態で試合を迎えられた。(今回の)海外で過ごした1カ月は楽しくて、充実した」と表情も明るい。

日本に帰国してから今大会を迎えるまでは、全英での予選落ちにもつながったショットの違和感に向き合いながら調整してきた。今大会のコースは過去に「収録で来たことがある」程度で、試合で臨むのは初めてになる。「天気があまり良くないと思うので、そのなかでもしっかり戦えるように。特に雨が降っているときは落ち着いてやるだけ」と沖縄特有の気候を警戒した。

4日前には弟でナショナルチームに所属する山下勝将(近大)が日本プロゴルフ協会のプロテストにトップ合格した。プロゴルファーの先輩として「通ってからが本当に大事になってくると思うのでそこを引き締めて頑張ってほしい」とエールを送りつつ、「いい刺激をもらった。私自身も頑張らないとなっていう気持ちになった」と元気の源になった。

今季の残りは国内ツアーが中心になる。優勝こそないものの、トップ10を10回もマークしており、メルセデスランキングは2位。終盤戦に向けた意識はまだないが、3季連続の年間女王の座は譲れない。「(指導を受ける)父と相談しながらスイングのことをやって、それが結果になったら。毎日コツコツと続けることが自信になる。その気持ちを忘れずにやっていけたら」と地道な底上げを誓った。(沖縄県名護市/石井操)

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