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コースに来るだけで流れた涙 川崎春花は史上2人目の記録的Vなるか

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 3日目(6日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6667yd(パー72)◇雨(観衆1648人)

「あれはミスショット。穴があれば入りたかった」。通算15アンダーで単独首位を守った川崎春花は、前半4番のプレーを恥ずかしそうに振り返った。アイアンで打った2打目は「トップして“ペラった”」とグリーン右手前のバンカーへ。それでも約5mのパーパットを沈めてピンチをしのぎ、4バーディ「68」。大会初日から54ホールノーボギーを継続させた。

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4日間大会をノーボギーで優勝となれば、2022年「楽天スーパーレディース」を制した勝みなみ以来、ツアー史上2人目となる。記録のかかる最終日に向けて「緊張しちゃう」とはにかんだ。

ルーキーシーズンの22年に2勝を挙げながら、昨季は未勝利で終了。昨年6月の「ニチレイレディス」では、試合会場に来るだけで「涙が出ちゃった」と精神的に疲弊していた。予選通過をしても「ショットすると“もう終わる”イメージ」とままならない精度に気落ちし、スタート前のショット練習も行わなかった。

「この経験があったから良かった、って思えるように頑張ろうって思っていた。むしろ、そう捉えないとだんだんつらくなった」。昨年はメルセデスランキング48位と、前年の15位から大きく後退。出場32試合でトップ10は3回しか入れなかった。振り返れば「なにか絶好調じゃない」というモヤモヤは昨年の序盤から始まっていたという。

長らく、22年のショット動画を見て復調へのきっかけを探る日々が続いた。試行錯誤を重ね、ようやく「良かった時のショット」の感覚に戻ってきたのは、今季ベストの5位で終えた3週前のニチレイレディスから。徐々にステップを踏みながら、「今週はようやく7割程度、目の前の一打に集中できる状態になった」と表情を明るくした。

2年ぶりの優勝がかかる中で、「今週は結果よりもやることに集中できているのがこの結果になってくれている。あしたも、やらないといけない」と固い決意をにじませる。4打リードで迎える最終日。つらかった日々に終止符を打つ。(札幌市南区/石井操)

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2024年 ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ



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