パリへは父の母国から 笹生優花が2度目の五輪に秘める“モチベーション”
2024年 宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント
期間:06/06〜06/09 場所:六甲国際GC(兵庫)
「2勝は2倍以上の重み」宮里藍が笹生優花の快挙を絶賛
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 事前(4日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6526yd(パー72)
大会アンバサダーで元女子世界ランキング1位の宮里藍さんが、メジャー「全米女子オープン」2勝目を挙げた笹生優花を絶賛した。4日、開催コースで行われた出場アマチュア選手との座談会後、取材に応じて「全米女子オープンで1勝するのも大変なのに、3年で2回もタイトルを取れるなんて本当にすごい。2勝は2倍以上の重みがある」と話した。
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笹生はサントリーレディスと縁が深い。2015年に13歳で国内ツアー初出場を飾り、宮里さんが大会アンバサダーに就任した18年、19年大会も含めてアマチュアで5年連続出場。19年には初のツアートップ10で7位に入り、17年に続くローアマを獲得して宮里さんから表彰された。
宮里さんは「優花ちゃんはアマチュアの常連で、会うたびに“元気?”と声をかけてました。当時はめちゃめちゃシャイで…」とうれしそうに当時を振り返った。
ただ、宮里さんが今回の全米女子オープンで感じた“すごさ”は笹生だけではない。女子メジャーの日本勢歴代最多の14人が予選を通過した。これまで最多のトップ10入りは、自身も絡む08年「全英女子オープン」の3人(不動裕理3位、宮里5位、上田桃子7位)だったが、今回は一気に5人になった。
そんな“大ブレーク”を受けて「本当にすごいと思うけど、驚きは全然ないです」と語った。「私達の頃は(同学年に横峯)さくらがいて、下に(上田)桃子、(有村)智恵、(原)江里菜がいたぐらい。20代前半の選手層は今ほど厚くなかった。層が厚いから、レベルも上がる。それが如実に出たと思う」。ギアの進化に対応し、メンタル、技術が上がったことなど、想像できる要因を列挙。「いろんな(タイプの)選手が出てきているけど、一貫して言えるのは“飛距離が伸びた”ということですかね」と話した。
この日は18年大会から恒例のアマチュアとの座談会を実施。兄の宮里聖志を司会にアマチュア十数人から「疲れた時の対処法」「イップスの克服の仕方」など様々な質問に丁寧に対応した。「昔はふんわりした質問が多かったけど、最近は具体的なものが増えましたね」と感想を述べた。全米女子の結果、座談会の空気を肌で感じて「そういう時代になったのかな」と感慨深げな表情も浮かべていた。(神戸市/加藤裕一)