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「シャレにならないくらい酷かった」 新垣比菜と青木翔コーチの“初対面”

◇国内女子◇ヨネックスレディス 最終日(2日)◇ヨネックスCC(新潟)◇6339yd(パー72)◇雨(観衆2309人)

2022年秋。不振に苦しんでいた新垣比菜は、マネジャーからの提案を受けて青木翔コーチの元を訪れた。

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「『何で俺?』と思ったけど…」と青木コーチ。ツアー会場であいさつを交わすことはあったものの、ほぼ初対面。初めて新垣が打つボールを間近で見て、衝撃を受けたという。「シャレにならないくらい酷かった。ドライバーは200ydのチーピンしか出なかったですからね。アイアンもダフりまくってた。逆に『今まで何やってきたの?』って感じでした」と当時を振り返る。

初回のお試しレッスンの後、新垣から正式に依頼されて“師弟関係”がスタート。基礎の見直しから着手した。「『これは絶対守らなきゃいけないよね』っていうような基本から教えた。ドローヒッターがドローを打つためには何をしなければいけないのか、とか。そういう最低限の理屈を覚えてほしかった」

ネガティブでシャイな新垣に対し、青木コーチは「まずは信頼してもらえるようになるっていうのを最優先して、彼女の性格を見極める時間も必要だった」。指導を通じて関係を徐々に深めていき、新垣の状態は次第に上向きになっていった。

今季、新垣は前週まで出場12試合でトップ10なしの予選落ち6回。それでも、青木コーチは「数字には表れなかったけどその内かみ合えばいいと思っていたし、そのために何をするかも話していた」と予感めいたものがあったようだ。

そして今週、後続に1打差をつけて首位で迎えた雨の最終日に新垣は4バーディ、2ボギー「70」で回り、逃げ切った。優勝カップを掲げる愛弟子を見て、「この天候の中で伸ばせたのは力がついてきている証拠。本当にうまくなったと思います」と目を細めた。

新垣は「いろいろ教えてもらって、『こう打てばいいんだ』というのがちょっとずつ分かってきた。いいゴルフができる回数も増えてきた」という。

「不調の原因を分かってくれる人がいて、それを正しく教えてもらえるので、気持ちも楽になった。ショットとかの技術をもっと向上させて、残りの試合もいいゴルフをたくさんしたい」。どん底にいた自分に手を差し伸べてくれた師匠へ、最高の恩返しになった。(新潟県長岡市/内山孝志朗)

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