韓国アマのリ・ヒョソンが「15歳176日」の史上最年少V 国内メジャー最大の7打差逆転
2024年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ
期間:05/02〜05/05 場所:茨城GC東C(茨城)
「うな重」大好き15歳 記録ずくめVの韓国アマは「呪術廻戦」で日本語を勉強中?
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(5日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72) ◇晴れ(観衆8549人)
前夜、リ・ヒョソン(韓国)は大好物のうな重を食べて最終日に備えたそうだ。“勝負メシ”と思いきや、「今週2回目なんです。日本のお蕎麦も好きで、それも2回食べました」と笑う。大好きな日本食を日々、満喫していたら、とんでもない快挙を成し遂げた。
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15歳176日のツアー最年少優勝を国内メジャーで達成。初日71位スタートからの優勝は4日間大会の記録となる“大まくり”で、最終日7打差からのスタートも国内メジャー史上最大の逆転劇だった。
韓国・昌原(チャンウォン)で生まれ、ゴルフの練習場へ行く祖父についていったことが9歳でクラブを握るきっかけになった。父はティーチングプロだが、ゴルフを教えてもらったのは小学生までで、「いまはノータッチ」。一方、祖父の助言は元世界ランキング1位のコ・ジンヨンも師事するイ・シウ氏に習う現在も大切にしている。「いつも一緒にいるから、ケンカをすることも、一緒に大笑いすることもあります。一番近い人ですが、家族では一番上(年長者)です」と、最大の理解者との関係を語る。
前週、母国開催で団体・個人戦ともに優勝を飾った「ネイバーズトロフィー選手権」の日本チームには、岩井ツインズの弟である岩井光太(日大)もいた。来日して練習場でタイミングよく岩井明愛を見つけると、すかさずあいさつに走った。
馬山第一女子高に通う礼儀正しい15歳。素顔はどこまでも“普通”の女子高生だ。数学や化学、美術といった授業が好き。「でも、国語はちょっと苦手」。休日は部屋で韓国ドラマや映画鑑賞、日本の漫画を読んで気分転換をするのだとか。「漫画を通して、日本語も少し勉強していました。『呪術廻戦』が大好き」と目を輝かせる。
この大会は昨年に続く出場だった。「試合の環境も、ギャラリーの皆さんも素晴らしい。プロの先輩方もすごく優しい。日本を好きになっていきますし、プレーしてみたい気持ちになります」。感謝の思いをにじませ、日本ツアー挑戦の意欲も示した。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)