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25歳のルーキー小西瑞穂が初の優勝争い 師匠が勝った大会で3打差逆転目指す

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 2日目(13日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6518yd(パー72)

「全体的に良かった。パターが入りました」。広島県尾道市出身の25歳、ルーキー小西瑞穂が笑顔で振り返った。出だし1番から右上8m、2番で2mを決めて連続バーディ、9番は左奥から10mをねじ込んだ。5バーディ、2ボギーの「69」で通算5アンダーとし、3位で最終日を迎える。

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兄は東北福祉大を経て2016年にプロ転向した小西健太。自身は畑岡奈紗勝みなみ小祝さくららが集う1998年度生まれの“黄金世代”だが、プロテスト合格に時間がかかった。しかし、昨年の最終QTで23位となり、今季前半戦出場権を獲得。今季出場6試合で予選落ち4回と思うような結果は出ていないものの「良くも悪くも経験」と焦りはない。

26パットとグリーン上がさえた理由は大会前の月曜日(8日)にあった。以前から師事する女子プロ佐伯三貴の指導を受けるため、広島に足を運んだ。「すごく悪いから見てもらう感じじゃないが、アライメント(体の向き)の細かいところを修正した」。佐伯の飼い犬とも遊んでツアー転戦の疲れも癒やしたが、「リズムが大事」とパットの原点を見つめ直した。

この日は青木瀬令奈と同組で、「すごくうれしかった。自分でいい位置(順位)にいかないとそういう経験もできない」。153cmと小柄ながらもツアー5勝を誇る31歳の技術を目の当たりにした。

ホテルの予約や移動のチケット手配を自分でやっている。「お母さんが今まで活躍してきた人の話を聞いて『一人でやって大変さを知ったほうがいい』と。大変な部分もあるが、たくさんの方が応援してくれている。頑張ろうと思った」。競技以外の慣れない仕事にも前向きに取り組んでいる。

首位と3打差の3位。初めての優勝争いにも「楽しみながらやりたい」と力を抜く。2013年に師匠の佐伯がツアー6勝目をあげた大会で、思う存分プレーする。(熊本県菊陽町/玉木充)

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