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肥後が薩摩で初出場 米大学名門ゴルフ部21歳の悩みは“文武両道”

◇国内女子◇Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 初日(15日)◇鹿児島高牧CC(鹿児島)◇6456yd(パー72)◇晴れ(観衆1824人)

米ペパーダイン大のアマチュア肥後莉音(ひご・りおん)が、主催者推薦で日本ツアーに初めて出場した。

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鹿児島出身の父・正史さんの仕事の関係で、オーストラリアのゴールドコーストで生まれた。幼い頃は新体操に夢中だったが、11歳のある日「長年できるスポーツだから」と正史さんの勧めで初めてクラブを握った。

当初は魅力が分からず、正史さんがクリスマスプレゼントの希望を聞いた時には泣きながら「新体操を続けたい」と訴えた。それでも、練習場でボールを打つ日数が段々と増え、自然とゴルフに夢中になっていった。

高校卒業後は単身で渡米。カリフォルニア州のペパーダイン大でスポーツ医学を学びながら、PGAツアー1勝のサヒス・ティーガラ、2017年のメジャー「KPMG全米女子プロ」を含むLPGAツアー6勝のダニエル・カンらを輩出した名門ゴルフ部に籍を置く。

「トーナメントに出る時は勉強とのバランスが難しい。今週も学校の合間を縫って来ているので、帰ったら宿題とかがいっぱいあるのかな…」。卒業を4月に控える中、“文武両道”に励んでいる。

今年の日本のプロテストに臨むという21歳は「最終的にはアメリカでプレーしたい」と話す。両親が見守る中でプレーした初日は3バーディ、5ボギー1ダブルボギー「76」で4オーバー93位と出遅れたが、「スコアに関係なく、楽しくプレーできたので良かった。あしたも頑張りたい」。初めての経験に元気はつらつだ。(鹿児島県姶良市/内山孝志朗)

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