父が語る久常涼のジュニア時代 欧州ツアー新人王の原点
山下美夢有が初のジュニアレッスン 上達の秘訣は「楽しむこと」
ホテル・リゾート等の運営を手掛ける東急ホテルズ&リゾーツが23日、神奈川県横浜市の東急あざみ野ゴルフガーデンでジュニアゴルファー対象のレッスンイベントを開催。同社と契約を結ぶ女子プロの山下美夢有が参加し、ジュニアたちとの交流を楽しんだ。
ジュニアレッスンが「初めて」という山下は各打席を回りジュニアたちを直接指導。質問には丁寧に答え、自らボールを打って見本を見せる場面もあり、最後にクリスマスプレゼントと直筆メッセージカードを贈った。
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「最初はうまく伝えられるか、教えられるか不安だったけど、みなさん上手で、言った通りに打ってくれるのですごかった。私は5歳で(ゴルフを)始めましたけど、あんなにうまくなかったです」
父・勝臣さんの影響でゴルフを始めたジュニア時代、最も時間を割いた練習はパットを含めた100yd以内のショートゲームだった。「めちゃくちゃやってた。ラウンド後とかも練習場に行って、納得するまで練習してたのが今考えると大きかったと思う」。5勝を挙げて2年連続年間女王に輝いた今季は、パーオンホールの平均パット数が1.7256とツアー1位。リカバリー率(パーオンしないホールで、パーかそれより良いスコアを獲得する率)は2位。幼い頃から磨いたスキルが、今の強さを支える。
勝臣さんはプレー以外の面で特に厳しかった。「とにかくマナーに関して厳しかったので、スコアとかは全然気にしてなかった」という自身の経験を踏まえ、今のジュニアにも「とにかくゴルフを楽しんでほしい」とメッセージを贈った。
「楽しいと思う気持ちがないと、長く続けられない。子どもを(プレー面で)怒る親御さんもいらっしゃいますけど、親の顔色を見ながらやっていたら楽しめない。親御さんには陰から支えていただいて、子どもたちが楽しむのが一番」。2年連続で国内女子ツアーの頂点に立ったプロの根っこには“好きこそ物の上手なれ”の精神があった。(編集部・内山孝志朗)