日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は20日(水)、東京都内のホテルで年間表彰式「JLPGAアワード」を開催。2023年シーズンに活躍した女子プロゴルファーたちが、コース上とは違う艶やかなドレスアップ姿を披露した。
8月「NEC軽井沢72」でツアー初優勝を挙げ、10月「NOBUTA GROUP マスターズGC」で2勝目をつかんだ菅沼菜々は、シルバーを基調とした膝上丈のドレスで登場。「(女性アイドルグループの)乃木坂46さんの衣装を作っている方にお願いして。アイドル風に」とこだわりの一着で式に華を添えた。
今季3勝の岩井明愛と同2勝の岩井千怜は、5月「RKB×三井松島レディス」でツアー史上初となる双子でプレーオフに進出。ともに2ホール目で披露した直ドラでの一打が、メディアによる投票で決まる賞「ベストショット」を受賞した。
チェック柄のセットアップを着こなしてステージに登壇した2人。岩井明は「服はレンタルです」と会場の笑いを誘いつつ、「ことしはそろって最終日最終組やプレーオフ、海外メジャーに行けて。お互い優勝を挙げられてうれしかった」と今季を振り返った。岩井千も「2人一緒にここに立ててうれしいです」と話した。
また、今季限りで日本ツアーを引退したイ・ボミ(韓国)は、「大人っぽく」をテーマに黒ドレスを身にまとった。2015年、16年と2年連続で賞金女王に輝くなど、日本女子ゴルフ界の発展に多大な貢献を果たしたとして特別功労賞が授与された。
また、日本最終戦になった10月「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の表彰式後の引退セレモニーでの「“イ・ボミ”は私と日本のみなさんで一緒につくりあげました。プロゴルファー、イ・ボミをこの先ずっと忘れません」というコメントがメディア賞「ベストコメント」部門でも表彰された。
ステージ上で涙をぬぐったボミは、舞台を降りたあとに同い年の申ジエ(韓国)と抱擁する場面も。「22歳で日本に来て、35歳までやってきて、こんなに意味のある賞を貰えるなんて想像できていなかった。全部がサプライズですね。この感動を忘れず、これから何ができるかまだ分からないけど、いい影響を与えられるゴルフ選手でいたいと思います」。最後は笑顔で締めくくった。
