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山下美夢有 最悪のダブルボギーも「きょうイチ」ショットで上昇

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 3日目(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆3015人)

2位から単独首位に浮上した日のスコアは「70」。6バーディ、2ボギー1ダブルボギーと出入りの激しい内容だった。2年連続の年間女王へ、賞金ランキング1位の山下美夢有はランク2位の申ジエ(韓国)と6打差をつけたが、「もう自分のプレーに必死で。前半落としていたので伸ばさないと、と考えていた」とショットの修正に頭がいっぱいだった。

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「自分の持ち味はフェアウェイキープなのに、1番のティショットで左ラフに行っちゃって。良い感じではなかった」。3番でバーディを先行させたが、左右に乱れるティショットの影響で2打目以降の距離感にも苦しんだ。

7番でアプローチを寄せきれずにボギー。パー3の8番ではティショットを左前のバンカーに入れ、2打目でグリーンに乗せられず3オン3パット。前日まで今季通算102.5ラウンド(リシャール・ミル ヨネックスレディスが27H短縮競技のため)で8個だけだったダブルボギーをたたいた。「気持ち的に乗っていけなかった」と苦しい時間が流れた。

流れを変えたのは、11番(パー5)のセカンドショット。残り230ydから、3Wの「きょうイチ」のショットで2オンさせて、2パットのバーディを決めた。12番(パー3)も2m弱につけ、13番(パー5)は6mを沈めて3連続バーディで勢いに乗った。「いいショットが出来たからリズム、テンポが良くなった。11番からショットが安定してきた」と振り返った。

大会連覇へ。年間女王争いでは7位の申、23位の岩井明愛のライバル2人に対して絶対的優位に立った。「まずはブレていたショットを修正して、思い切ってプレーできるようにしたい。特にロングアイアン。あとはノーボギーで回れるようなマネジメントをしながら、チャンスが取れたら」。今晩は好物の焼肉を食べて、勝負の一日を迎えるつもりだ。(宮崎市/石井操)

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