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“離脱時”は想像できなかった最終戦 原英莉花「思い切ったプレーを」

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 事前(22日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6497yd(パー72)

2020年大会覇者の原英莉花は、前週まで拭え切れなかった違和感を振り払うように、素振り棒を振ってショットの調子を高めていた。「日本女子オープン」での優勝以降、予選落ちはなく「樋口久子 三菱電機レディス」で6位、「大王製紙エリエールレディス」では3位。成績だけを見れば好調さがうかがえるが、「少しは良くなったけど、まだティショットのアライメントで決め打ちできない部分はある」と課題を挙げる。

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2週前あたりからショットのズレを感じ始めており、「感覚が悪いと勝負に出られない」と表情を曇らせる。「最終日にかけて集中力が高まってきた時にスコアを落としがち。感覚が悪いと“安パイ”に攻めるしかない。どちらかというと、自分の持ち味はピンに刺していくようなゴルフ」と消化不良気味だった。

それでも、今シーズンは残り1試合。最後の試合は2023年の「集大成」を確認する場にもなる。「オフから取り組んできて、やっぱりどのくらい調整できたのかな?というのはある。来季に向けた課題を見つけたい部分はあるけど、ことし最後の締めくくりの方が大きいかな」

大会2勝目だけでなく、「日本女子オープン」に続くメジャー連勝がかかる一戦は「勝ちたい気持ちはありますし、それこそもう最終戦なので思い切ったプレーができたら」と闘志を燃やす。腰痛の治療としてヘルニア摘出の手術を受けたのもことし5月のこと。当時を思い返せば「離脱したとき、この会場に来られるなんて思ってもいなかった。いま、ここにいるのがすごくうれしい」

「先週よりは絶対にいい感覚になってきている。今週は私の好きな2サム。自分のペースでゴルフができると思うので優勝を目指して頑張ります」。2020年に続くメジャー年間2勝を挙げて2度目の5年シード獲得へ、気を引き締め直した。(宮崎市/石井操)

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