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「何かを得るには何かを犠牲に」青木瀬令奈は“年間複数回V”で飲酒解禁

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆5079人)

最終18番のウィニングパットを打つ前、青木瀬令奈は空を見上げた。「やっぱり、そう簡単には勝たせてもらえないよね」。しっかり打った上りのバーディパットは、左に流れながらカップを1m以上オーバーした。昨年優勝した藤田さいきの最終ホールも見届けており、「このカップはやっぱり難しいなあって。そのへんを噛みしめていた」。震える手で、パーパットを決めた。

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最終日最終組で岩井千怜との2打差を追いかけてスタートし、1、2番で連続バーディ。3番(パー3)で岩井がボギーを喫し、3m弱のパーパットを決めて、序盤で逆転した。3月「Tポイント×ENEOS」を制し、「今年こそは複数回優勝を」と強い気持ちで臨んでいた。

13歳の初出場から11回目の大会は、過去最高が18年大会の22位だった。「正直、この試合には苦手意識があった。(前週の)伊藤園レディスまでに優勝(今季2勝目)ができればと思っていた」という。今季は扁桃腺が腫れたりして2回、体調を崩した。得意の夏場も優勝争いに食い込めなかった。「なんとか小技でしのいでという感じで、やっとマスターズGCあたりからショットが思うように飛んできてくれて、あとはパターが入ればという感じだった」。

14番では微妙なラインを読み切れずにボギーを喫したが、17番(パー5)は50ydの3打目をピン1mにつけてバーディを奪い、並んでいた西郷真央を振り切った。「まさか自分がこの試合を優勝できるとは。去年の自分だったら絶対に『嘘だよ』って言うくらい信じられない」と喜びをあらわにした。

いろんな思いを胸に、ツアー5勝目をつかんだ。「私の頑張りで『自分も頑張ろう』と思ってくれる仲間、人たちに、言葉でなく、自分の成績でハッパをかける方が効果的だと思ってやってきた。この5勝目を獲れたことで、みっすー(成田美寿々)はきっとQT(予選会)でやってくれるかなと思っています」。ツアー復帰を目指す“親友”に思いをはせる。

“年間複数回優勝”という目標達成へ。「何かを得るには何かを犠牲にしないといけない」と、飲酒、美容院、ネイルサロンを断ってきた。「もともとお酒をすごく飲む方ではなかったけど、お酒を飲んだ次の日は『トップの位置が拳1個分下がる』とコーチに言われて。アルコールは体に2日残るとも聞いたからじゃあやめようって。ハイボールとワインが好き。やっとお酒が飲めますね。2年半ぶりです」。最高の美酒が待っている。(松山市/石井操)

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