2015年大会覇者のイ・ボミ

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 事前(5日)◇東名CC（静岡）◇6590yd（パー72）

2015年、16年と2年連続で賞金女王に輝いたイ・ボミ(韓国)が国内で試合をするのも残り3試合になる。6日開幕の本大会に出場した後は、13日開幕「富士通レディース」(千葉・東急セブンハンドレッドC)、19日開幕「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」 (兵庫・マスターズGC) に出て日本ツアーから離れる予定だ。

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「“うまく打ちたい”と思いながら臨むのもこの3試合で終わっちゃう。カウントダウンですね」と眉尻を下げて残りわずかな競技生活を見つめる。6月「アース・モンダミンカップ」を終えて帰った韓国でも、理想のドロー軌道のショット習得に向け、器具を使って練習に励んだ。「練習場でできても、コースに来たら風とかもあって軌道が崩れちゃって。今は上り傾斜でのショットがなかなか難しい」と課題を挙げる。

3週連続で試合に出場する

「昔は試合を続けながらショットを直せていたけど、今はもう、変えればミスが生まれてそのまま自信がなくなる」。思い描くビジョンとは違うショットが出る苦しみからなかなか抜け出せない。「とにかくあしたからは自分のことだけでなく、ここにある全てを自分の中に刻むように試合を過ごしたい」と、残り少ない日本での試合を心に残そうと顔を上げた。

ゴルフに打ち込む一方、今年は出場試合数が少なくなったことでプライベートの時間も充実している。自分で飛行機やホテルを調べ、夫婦でフランス旅行にも行った。「2カ月くらいかけて、全部自分で調べて予約して。滞在は1週間と短かったんですけど、行きたい所には全部行けて、旦那に『このフランス旅行は死ぬ前に思い出すと思う』って言ったぐらい」。飲んで気に入ったワインを何本も購入し、リフレッシュしてきた。

4日夜の前夜祭では大会スタッフの計らいで、15年大会優勝時の写真が映像になって流れ、自分の姿のフィギュアをもらうというサプライズを受けた。「海外選手なのにプレゼントを作ってくれて。それがすごくうれしくて、感動して。その感謝の気持ちを持って今週は精一杯頑張りたいです」とはにかんだ。(静岡県裾野市／石井操)