<スコア> ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ
2023年 ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ
期間:07/06〜07/09 場所:真駒内CC空沼コース(北海道)
“集中力マックス”で地元V 小祝さくら「ガッツポーズはしたいけど…」
◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 最終日(9日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6611yd(パー72)◇晴れ(観衆2086人)
世界ランキング69位で2023年を迎えた小祝さくらは、今季前半の目標に今週の海外メジャー「全米女子オープン」(カリフォルニア州・ペブルビーチゴルフリンクス)の出場を思い描いていた。
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国内女子ツアー第2戦、第3戦で連続3位に入るなど、ここまでの出場18試合で5度のトップ10入りをした。しかし、4度の予選落ちなどが響き、出場が決まる7月3日時点で88位。出場するには同ランク75位以内に入る必要があった。「ペブルビーチに行ってみたい気持ちはあった」と振り返った。
そんな悔しさを胸に臨んだ今大会で、念願の地元・北海道で優勝を飾った。「(ランクで)入らなかったのはもうしょうがないって。切り替えられた」と単独首位で迎えた最終日は、トップを一度も譲らないまま後続に3打差をつける通算12アンダーで逃げ切った。
同じ北海道出身の菊地絵理香、宮澤美咲と4日間同組。笑顔でスタートした前半はスコアを1つ伸ばして2打あった差を4打にして折り返した。「終盤3ホールは難しいから最低でもパーを取る」と出た後半は14番パー3でボギーを喫して2打差に。「スコアボードが無くて、3打差だと思っていた」と連続ボギーだけは注意していた。
「15番のティショットでキャディさんからも『ここは集中しないとダメ』って言われて。集中力マックスで打った」とターニングポイントを振り返る。
ショットを前に心の中で「集中」と唱えて自分に言い聞かせるだけではあるが、「なぜか上がるんです」とプロ2年目から試してきた自己流の戦略で乗り切った。17番(パー3)で6mのバーディパットを沈め、3バーディ、2ボギーの「71」。ツアー9勝目を手にした。
ずっと目標にしてきた地元Vは「実感がまだ湧かない」。ホールアウト後は小さく右手をキャップのつばに寄せてギャラリーの歓声に応えたリアクションも、「ガッツポーズとかしたい気持ちはあるけど、いきなりやってもおかしいかな」と照れ笑った。
今季38試合の女子ツアーもこれで前半戦が終了。1週をおいて始まる後半戦へ向けて「(国内)メジャー大会と、あと3試合ある地元での2勝目も目標に頑張りたいです」。憧れのペブルビーチには行けなかったが、「いつか行けるように、チャレンジしたいです」と誓いも立てた。(札幌市南区/石井操)