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「いじめているように見えるけど…」 稲見萌寧は“サンドバッグ”でショット復調

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6650yd(パー72)◇曇り(観衆1608人)

「ショットが良くなってきてくれて気持ち的には楽。光が見えた」。稲見萌寧が5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。トップと5打差の通算6アンダー4位で週末に進んだ。

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ショット改善のために今週の月曜日(19日)から取り組んでいるのが、“ゴルフサンドバッグ”だ。「ボールの手前、右側に(ヘッドの)最下点が来ていたが、(ボールの)中心をとらえられるように。ちゃんとフェードが出るようになった。(ボールの飛ぶ)向きを特定できる」

ボクサーが拳を打ち込むように、ラウンドの前後はクラブでサンドバッグを打ち込んだ。正しいインパクトを体に覚えさせ、ショットの安定に磨きをかけた。「サンドバッグが飛ばないようにキャディさんに座ってもらって。キャディさんをいじめているように見えるが、動かないように抑えてもらっている。練習場で笑いが取れている」

2020-21年シーズンの女王にとって、ショットの不振がそのまま今季の低空飛行につながっている。女王に輝いたシーズンのパーオン率は75.7688%(全体1位)だったが、今季はここまで63.8889%(同51位)に落ち込んでいた。

この日も打ち込みが実を結び、前半11番は176ydから4Uで左2mにつけてバーディ。続く12番も137ydから8Iで手前4mにつけて連続バーディを奪った。

「この後、(ギャラリープラザの)アップルパイを食べにいこうと思います」と笑顔。昨年8月「ニトリレディス」以来となるツアー13勝目へ、週末も打ち込みを続ける。(千葉県袖ケ浦市/玉木充)

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