国内メジャー初Vの吉田優利が姉妹で参戦 初日は山下美夢有、渡邉彩香と同組
2023年 RKB×三井松島レディス
期間:05/12〜05/14 場所:福岡CC和白コース(福岡)
国内メジャー初Vの翌朝も練習へ 吉田鈴は姉の背中から学ぶ
◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 事前(10日)◇福岡CC 和白コース(福岡県)◇6299yd(パー72)
尊敬の念が強くなったのは、むしろ歓喜から一夜明けたときだったかもしれない。アマチュアの吉田鈴(日本ウェルネススポーツ大)は、前週「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で国内メジャー初Vを飾った姉・吉田優利が優勝翌日も早朝に起きて練習に行く姿を見ていたという。「さすがだな、と」。2年ぶりのタイトルでも一切緩まないスタンスにプロ意識を垣間見た。
<< 下に続く >>
タフなコースでの我慢比べを制した戦いぶりは生配信でチェックしながら応援していた。「家で会ったんですけど、『おめでとー』『ありがとー』の10秒くらい(笑)」。同じツアーの舞台でプレーする今大会も控えていたから、じっくり話す暇はなかった。「ご飯は一緒に食べる予定なので、そのとき何を考えていたのかとかを聞きたいですね」。今週はコースを離れてからの時間も心待ちにしている。
昨季何度も優勝争いを演じながら惜しくも頂点に届かなかった姉だが、出場37試合でトップ10入りは19回を数え、予選落ちは3試合だけだった。「悪いときの直し方がすごく上手」という安定感は、プロテスト合格を目指しながらツアーでもチャンスをうかがう自分が求めてやまない部分でもある。初出場の大会を前に「正直、調子はあまりいい方ではない」と言いつつ、アドレスから丁寧にチェックしてショットの立て直しに必死だ。
「集中するときは集中して“この一打を決めなきゃいけない”というときのための練習をしなきゃ意味ないよ」。身近なお手本から授かった助言を胸に、12日(金)の開幕に備えていく。(福岡市東区/亀山泰宏)