「3、4年で一番ゴルフに熱が入っている」と話す

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(30日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480yd(パー72)

推薦枠で出場する原江里菜が4アンダー3位でスタートした。レギュラーツアーでトップ10発進を決めたのは、6位で出た2019年8月「CAT Ladies」（最終的に27位）以来。5バーディ、1ボギー「69」で初日を終えて、笑みを浮かべた。

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調子を押し上げた要因のひとつは、2インチ短くした長尺パター。昨年5月から使い始めた長尺パターは45インチだったが、年末に同じく長尺パターを使っていた宮里優作から「ちょっと長いんじゃない？」とアドバイスをもらったことをきっかけに43インチにした。「ダイキンから短くしたら良くなった。きょうは1ピン以上が入っていた」とこの日の好スコアにつながった。

ゴルフに向き合う気持ちの変化もある。これまでは“応援してくれる人に恩返しできる自分でいたい”と、モチベーションが「すごく遠回りだった」と振り返る。「今は“できない自分が悔しいから”と、自分までの距離が短くなった。誰かのためでなく、自分のためという思いが強い」と自身の悔しさを士気の土台にする。

QTランキング89位から巻き返しがかかる今季は「ここ3、4年で一番ゴルフに熱が入っている」と意気込む。「前はできなくてもしょうがないと思う自分もいた。今は、悔しいことも気持ちがいい」と、どん欲に成長を欲している。（静岡県袋井市／谷口愛純）