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「現役で頑張る立場」 引退しない申ジエは“無双”を今年も見せつける

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 3日目(4日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)

元世界ランキング1位の申ジエ(韓国)が通算9アンダーの単独首位に立ち、後続に2打差をつけた。両肘の手術をした2022年は未勝利で終え、14年から8年間にわたった優勝記録は、不動裕理の10年連続とアン・ソンジュ(韓国)の9年連続に達せず途絶えた。

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失意の中にいるのかと思いきや、本人は“けがの影響”を認めた上で「自分のプレーに余裕がなかった」と悔しさは見せず、逆に「もっと自分の先が見えた」と話す。

オフは「後輩たちにも負けないように」トレーニングに励み、体作りに注力。「練習もたくさんした」と、2月にはオーストラリアで「VICオープン」を制覇して日本ツアーの開幕を迎えた。「全体的にいいプレーで優勝できて、今週もそれができたのはある」と自信がみなぎる。

今大会前には同じ34歳のイ・ボミが“ツアー引退”を表明し、日本で参戦する韓国人選手が次々と減っていく流れに寂しさを見せる。それでも「やめていく友達が『私の力まであげるから。現役で頑張って』という応援のメッセージをくれて。彼女たちは第2の人生を歩んでいくけど、私はまだ現役で頑張る立場。お互いにいい関係です」と挑戦の日々を続ける。

「このコースは狙う場所が結構狭くて、きょうのピン位置はとても難しかった。でも、ちょっと狭いグリーンの小さいコースが自分は好き。あしたも天気予報は良いので、ピン位置はまた厳しくなるはず。きょうみたいなプレーができれば、いい結果がついてくると思う」

9回出場した今大会は7試合でトップ10入りしているが、2010年、14年の2位が最高でタイトルは手にできていない。最後の18ホールで見せつけるのは“無双”の気概だ。(沖縄県南城市/石井操)

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