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優しさと笑顔に包まれて 2022年ベストショット3選【大澤進二】

コロナ禍を経て、徐々に日常を取り戻した2022年。国内外とも主要ツアーは一部を除き、スケジュール通りに開催された。緑の芝を闊歩(かっぽ)し、暑さ寒さ、風に雨と自然とも闘ってきたフォトグラファーたちが切り取ってきた光と影。その一瞬にスポットライトを当てる。GDOとともに旅を続けたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第4回は大澤進二カメラマン編。

<NOBUTA GROUP マスターズGC 2日目 馬場咲希>

全米女子アマチュア選手権を制した弱冠17歳の馬場咲希は、通算2オーバー70位で予選を通過できなかった。そんな彼女のほっぺをつねる鈴木理恵プロキャディ。その光景にシャッターを切りまくった。

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後日、鈴木キャディに話を聞いてみると「難しいですね、寄り添うのか突き放すのか…けど17歳の繊細な心を放っておけなかった。周りの環境ががらりと変わり、彼女の苦しむ姿が可哀想すぎて思わずつまんでしまいました」。選手とキャディの深い関係。そして姉さんキャディ鈴木さんの思いやり、優しさを表す心に残る写真です。

<フジサンケイクラシック 最終日 大西魁斗>

ツアー参戦2年目、パク・サンヒョンとのプレーオフを制して初優勝を果たした大西魁斗。ウィニングパットを決めて渾身(こんしん)の力で拳を振り上げたと思ったら、タイガー・ウッズばりのガッツポーズを何度も何度も繰り返し、ド派手なアクションの連続で観客をも魅了した。

撮る側としては大歓迎である。久しぶりに記憶に残る優勝シーンとなったのは間違いない。

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日 山下美夢有>

な、な、なんと雨の中でボギーなしの12バーディ「60」をマーク。これが18ホールツアー最少ストローク記録となった。こんな記録をたたき出した山下美夢有選手は「12アンダーとか出そうと思ってなかった。上がってみたら12バーディという感じだった」とのこと。写真はフォトセッションでの1枚。

ワイドレンズで寄りに寄っていったら、超満面の笑みでスコアカードを持って答えてくれた。この笑顔は忘れられない。

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