その時、何を語った? 国内女子ツアー2022年シーズン優勝者の言葉/前編
その時、何を語った? 国内女子ツアー2022年シーズン優勝者の言葉/後編
2022年の国内女子ツアーは21歳の山下美夢有が年間女王に輝き、シーズンを終えた。全38試合で、ともに5勝を挙げた山下、西郷真央ら24人の優勝者が誕生した。ツアー初優勝者は米国との共催大会を含め10人。試合の数だけ勝者の言葉がある。その時、何を語った?
◇大東建託・いい部屋ネットレディス/菊地絵理香(北海道での地元Vは史上2人目)
「地元優勝と言われて意識せざるを得なくなって緊張しっぱなしだった。プレッシャーに打ち勝った感じがして、すごく気分がいい」
◇楽天スーパーレディース/勝みなみ(史上初の4日間ノーボギー優勝)
「(記録を)知ってたらボギーを打っていたかも。自分が 4日間ノーボギーで回れるなんて 1ミリも思っていませんでした」
◇北海道meijiカップ/イ・ミニョン(コロナ禍で来日できない期間もあり3年ぶりの優勝)
「毎週毎週つらかった。ゴルフをやめようかと思いました。ほかの日本の選手たちが本当にうらやましかった」
◇NEC軽井沢72/岩井千怜(ツアー初優勝)
「(初優勝で涙)今年はQTがダメ(90位)で、それでも自分でチャンスをつかんで、苦しいこともあったけど努力してきて良かった、報われたなというふうに思って泣いた」
◇CAT Ladies/岩井千怜(史上3人目のツアー初優勝から2週連続V)
「(シーズン前は)2週連続(優勝)というのも全く想像してなかったし、そこまでできるという実力があるのかどうかも分からなかった。想像よりすごいことをした」
◇ニトリレディス/稲見萌寧(出場100回目の節目の大会で自身初の連覇を達成)
「ツアーでもトップに入るくらいの難関コースで2連覇を達成できて不思議というかめちゃくちゃうれしい」
◇ゴルフ5レディス/セキ・ユウティン(ツアー初優勝)
「アマチュア時代に36勝して中国ツアー賞金女王になって自分は強いと思っていた。日本ツアーで予選落ちが続いた時は慣れていないせいだと思うなど謙虚な気持ちではなかった」
◇日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯/川崎春花(初優勝が地元京都でのメジャー)
「プロテストに合格したのがここで(2日目に「76」と崩れて練習場で泣いたなど)思い出がいっぱいある。思い入れのあるコースで優勝できて良かったと心から思う」
◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック/尾関彩美悠(ツアー初優勝)
「(自分の性格について)普段はビックリするほど忘れ物が多い。ホテルや車に忘れたり、スタート時間を間違えたり。めちゃくちゃありすぎて覚えていない」
◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン/山下美夢有(完全Vでシーズン3勝目)
「優勝争いをして、優勝できなかった試合は最終日に悩みすぎてプレーが遅くなっていた。今週はしっかりと淡々と自分らしいプレーでやっていこうと思った」
◇日本女子オープン/勝みなみ(史上3人目の大会連覇)
「(大会3日目の10月1日に死去したアントニオ)猪木さんの“道”の動画をYouTube で車でも流して。見るたびにうるっときて、自分のことを言われているみたいな感じがして、ずっと考えながらラウンドしていた」
◇スタンレーレディスホンダ/小祝さくら(3日間ボギーなしで8勝目)
「構えたところの右手前(テークバックするギリギリ)にヘッドカバーを置いて(ダウンスイングでサイドから下りてこないよう)練習したおかげでショットの安定感につながった」
◇富士通レディース/古江彩佳(アマで初優勝した大会でホステスプロとして2連覇)
「(勝負飯について)朝ごはんがお茶漬けというのはずっとルーティンでやっています。きょうは鮭茶漬けです」
◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース/川崎春花(ツアー2勝目)
「今は目の前のことですごく必死で(将来の夢など)そこまで考えてないんですが、ひとつ言えるなら、強いゴルファーであり続けたいなと思っています」
◇樋口久子 三菱電機レディス/金田久美子(11年189日ぶりV)
「(樋口JLPGA相談役に)最近はあまり怒られなくなって、ちょっと成長できたのかなと思っていた時に、樋口さんの大会で勝つことができて、すごく変な気持ちですごくうれしかった」
◇TOTOジャパンクラシック/ジェマ・ドライバーグ(米ツアー初優勝)
「15歳の頃からツアーで勝ちたいという夢を持ち、やっとかなえることができた。前夜は焼き鳥店に入れなかったのでホテルのブッフェに。日本を発つ前にラーメンは食べたい」
◇伊藤園レディス/山下美夢有(史上最年少で年間女王戴冠)
「もうそんなこと(年間女王)を考えることもなく、(ウイニング)パットを入れることに集中していたので、終わってから(戸張捷ゼネラルプロデューサーに言われて)ああそうなんやな、と気づきました」
◇大王製紙エリエールレディスオープン/藤田さいき(11年ぶり復活V)
「結婚してダメになったと言われて(夫が)大変な思いをしているのを見せないで、私ができる限りゴルフに集中できる環境をつくってくれた。本当に感謝の気持ちしかない」
◇JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ/山下美夢有(年間女王がシーズン5勝目)
「前半戦は予選落ちが続いて気持ちも結構落ち込んでしまったが、後半戦、目標にしていた体重を落とさないよう食事面も気をつけてやってきたので、それが結果にもつながった」