念願の初優勝を開幕戦で飾った西郷真央

2022年の国内女子ツアーは21歳の山下美夢有が年間女王に輝き、シーズンを終えた。全38試合で、ともに5勝を挙げた山下、西郷真央ら24人の優勝者が誕生した。ツアー初優勝者は米国との共催大会を含め10人。試合の数だけ勝者の言葉がある。その時、何を語った？

◇ダイキンオーキッドレディス／西郷真央（ツアー初優勝）
「あまりうれし涙を今まで流したことがないので、うれし涙を流せるぐらい、いい一年になったらいいなと思っています」

◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ／サイ・ペイイン（31歳でツアー初優勝）
「（日本ツアーに参戦して12年間）いろんな経験をしながら、一番悪いところから上がってきたから無駄ではなかった」

◇Tポイント×ENEOS／堀琴音（2021年以来の2勝目）
「姉（堀奈津佳）は2勝で私は1勝。モヤモヤというか、2勝と1勝では響きが違うとずっと思っていました」

◇アクサレディス／西郷真央（ツアー2勝目）
「数字を具体的につくってしまうと、それを超えられないと嫌だなと思ったので、そこはもう勝てるだけ勝てたらうれしい」

◇ヤマハレディースオープン葛城／西郷真央（完全Vで2週連続＆3勝目）
「ジャンボ（尾崎）さんに『お前ディスタンス何位だった？』と聞かれるので、胸を張って言える数字（238.571ydで7位）で報告したいなと思ってちょっと意識しました」

◇富士フイルム・スタジオアリス／上田桃子（国内17勝目）
「この季節はいつもマスターズを見て寝不足になっている。やっぱりタイガー（ウッズ）はプレーしているとすごい。それで（最終日は）赤を着ようと思いました」

◇KKT杯バンテリンレディス／植竹希望（黄金世代 10 人目の優勝者）
「テレビの視聴者などからプレーが遅いと言われていて、感覚的なものが損なわれているんじゃないかと反省して、（パッティングの）ルーティンを変えて良くなった」

◇フジサンケイレディスクラシック／高橋彩華（完全優勝でツアー初V）
「（武井壮さんからアドバイスで）そこ（優勝争い）の位置にいられるだけで強いという発想になれたので、いろんな意味で視点が変わりました」

◇パナソニックオープンレディス／西郷真央（シーズン7戦で4勝目）
「出るからにはどんな結果になろうと、全力でプレーすることを心掛けている。そういったところがあとの結果につながると信じて」

メジャー初制覇から始まった山下美夢有の快進撃

◇ワールドレディスチャンピオンシップ／山下美夢有（完全Vでメジャー初制覇）
「3試合予選落ちが続いて、メンタルでも結構やられていた部分が大きかった。その中でも本当にたくさんの方々に支えられて、切り替えることができてメジャーで勝てた」

◇ほけんの窓口レディース／渡邉彩香（結婚後初V）
「上を目指してやって、ダメなら悩んで、を繰り返すのは（アスリートとして）幸せだと思うよと（柔道家の夫に）言われたのは印象に残っていますし、大きい一言だった」

◇ブリヂストンレディス／西郷真央（シーズン5勝目）
「毎日のようにスイングの動画を見ているんですけど、過去にさかのぼって、自分の意識していたことのメモと実際のスイング動画を見比べて振り返ったのが一番大きい」

◇リゾートトラストレディス／小祝さくら（昨年8月以来となる7勝目）
「（9カ月ぶり優勝は）意外と長くなかった。逆に早く勝てた方。コーチを変えたり、スイングを変えたり、そううまくいかないだろうなとやっていたので」

◇リシャール・ミル ヨネックスレディス／稲見萌寧（7カ月ぶり11勝目）
「そり腰を治そうと、腰を丸めるように意識していたら、力が入らなくなってしまった。そこから戻すのに時間がかかってしまった」

◇宮里藍サントリーレディスオープン／山下美夢有（シーズン2勝目）
「去年は 2 位で悔しかったけど、地元といってもいい関西で優勝できたのが一番うれしい。関西での試合はテンションが上がる感じです」

◇ニチレイレディス／西村優菜（父の日に9カ月ぶり5勝目）
「（父親は）家でハラハラドキドキしながら見ていたと思う。厳しい父でしたが、こうやって今、成績を残せているのも両親のおかげ。いい報告ができたと思います」

◇アース・モンダミンカップ／木村彩子（ツアー初優勝）
「優勝しちゃったなという感じ、素直に言うと。私みたいに（155㎝と）小さくて飛距離が出ない（230.06ydで82位）選手でもツアーで勝てることをどんどん証明していけたら」

◇資生堂レディスオープン／青木瀬令奈（1年ぶり3勝目）
「（勝利へ向けた強い思いを“ざんげノート”に記すなどして）今までの自分を払拭して甘さを捨てて勝ち取った1勝。今までとはまた大きく違う1勝でした」

◇ニッポンハムレディスクラシック／西村優菜（シーズン2勝目）
「（ショットまでの決断が早いのは）迷ってしまうといろんなミスのパターンが出てしまうことがあるので、わりとパパッと決めようと。結局、勝っている時は決断が早かったりする」

• その時、何を語った？ 国内女子ツアー2022年シーズン優勝者の言葉／後編