若林舞衣子がトップ通過 木下彩2位 新垣比菜は14位/女子ファイナルQT最終日
“ママさんプロ”若林舞衣子はQTトップ通過に 「ホッとしている」
◇国内女子◇QTファイナルステージ 最終日(2日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6442yd(パー72)
まだまだ若手には負けない。来季レギュラーツアー前半戦の出場権がかかった予選会(QT)ファイナルステージの最終日。若林舞衣子が3バーディ、3ボギーの「72」で回り、通算11アンダー、初日から4日間首位を守ってトップ通過を決めた。
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出だしの1番で10mのバーディパットを沈める幸先の良いスタートを切ると、7番でも2mの決めてスコアを伸ばした。9、10番と連続ボギーをたたいたが、その後の8ホールを1バーディ、1ボギーで耐えしのいでイーブンパーにまとめた。
誰もが緊張すると語るQTファイナルステージだが、初日に8アンダー「64」の好発進を切ったことが心を軽くさせた。「いいスタートを切れたことが一番だったと思う。とにかく来年の出場権を獲ることが一番の目標だったのでホッとしている」と安どの表情を浮かべた。
QT出場は3度目だったが、「これまでで一番気持ちに余裕を持ってできた」と振り返る。「いろんな経験があったからこそ、その余裕も出てきたのかな」。レギュラーツアー4勝。プロゴルファーとして積み重ねてきたキャリアが最後に物を言った。
3歳の息子を持つ母でもある若林は、空き時間を見つけては「家でも練習したり、(息子を)保育園に預けているので平日は打ちっ放しに行ったり」とQTに向けて備えてきた。「子どもとの時間もすごく大事だと思っていて、練習ばかりにならないように子どもとの時間も大事にしながら練習できた」。“ママさんプロゴルファー”として、家族との時間も大切にしながら腕を磨き続けた。
来年前半の“仕事場”を確保して、3月の来季開幕戦までつかの間のオフに入る。「もっと体力をつけて最終日に伸ばせるようにしたい」と体力不足の課題に取り組む一方で、「シーズン中は息子との時間が少なくなってしまうので、一緒に旅行に行ったり、年末は(実家のある)新潟に帰る時間を思いっきり楽しみたい」。34歳のベテランが、来季の女子ゴルフ界をさらに盛り上げる。(岡山県笠岡市/内山孝志朗)