若林舞衣子が首位堅守 2打差2位に石川明日香と仲宗根澄香/女子ファイナルQT
寒さ吹き飛ぶイーグルも 新垣比菜は15位で最終日へ
◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(1日)◇JFE瀬戸内海GC(岡山)◇6442yd(パー72)
日中の最高気温は10.1度と、前日から一気に5度近くも気温が下がった3日目は、ニット帽やダウンなどの防寒対策を徹底する選手が多く見られた。午前9時5分にスタートしていった新垣比菜もその一人で、「背中にカイロを2枚貼った。朝から寒かったので身体が固まらないようにしていた。ラウンドしながらゆっくり調子を合わせていけたらと思っていた」と、厳しいコンディションにも徐々に慣れていった。
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「優勝争いをしている人がグリーンに乗っていなくてもしっかりパーセーブしているのを見て、パターとアプローチが大事だなと思った」という学びから、事前の練習ラウンドではグリーン周りを入念にチェック。その成果が出たのが、前半の2番(パー5)だった。
230ydの2打目を3Wで残り25ydの地点まで運ぶと、58度のウェッジで放った3打目が直接カップイン。「寄せてバーディを獲りたいと思って打ったら入ったのでうれしかった」。寒さも吹き飛ぶイーグルを奪った。
同じくパー5の6番では、108ydの3打目をPWで5mにつけてバーディパットをねじ込んだ。後半は17番でボギーをたたいたが、1イーグル1バーディ、1ボギーの「70」でまとめ、27位から15位に浮上した。
今季は前半戦で予選落ちが続いたものの、10月のレギュラーツアー「富士通レディース」で3位に入ると、翌月の下部ステップアップツアー最終戦「京都レディースオープン」では7年半ぶりのツアー2勝目を挙げ、後半戦の勢いそのままにファイナルステージに挑んでいる。
来季レギュラーツアー前半戦の出場権獲得へ。最終日は「みんなスコアを出しているので、あしたもアンダーで回って終わりたい。3アンダー(69)くらいを」と意気込んだ。(岡山県笠岡市/内山孝志朗)