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「緊張する場面に立っていなかった」 阿部未悠は初めての最終日最終組へ

◇国内女子◇富士通レディース 2日目(15日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6689yd(パー72)

初日を6アンダー2位で滑り出した阿部未悠は5バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算10アンダー2位で最終日を迎える。「優勝争いをするなら2ケタは必要かな」と想定した通り、伸ばし合いに後れを取ることなく食らいついた。

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今季は30試合に出場し、現時点のメルセデスランキングは44位。昨年6月のプロテストを2度目の挑戦で合格した22歳は、シードを獲得できる位置にはいる。「(ランキングを)意識してやっていて思いっきりいけていなかった部分はあるので、今週は小さくまとまるよりも大きいゴルフをしたい」。見据える先は初優勝だ。

直近3試合は予選落ちが続いていた。「パターが課題」と悩んでいたグリーン上に加え、ショットの調子がぶれ始めたのが不振の要因とする。今週バッグを担ぐキャディからの助言もあり、パッティングでボールの置く位置やアドレスを見直し、「オープンに立ちすぎていたのをスクエアに」したのが奏功したという。

2週前の「日本女子オープン」に出場できなかった悔しさはある。リフレッシュをしようにも「出られる位置にいた時期もあったのに…」という思いが浮かんできては練習に励んでいた。

初めての最終日最終組に向け、「いいプレーができるといいな」と素直な感情を口にする。「緊張しない方だと思っていたけど、緊張するような場面に立っていなかっただけだなって。緊張を楽しめたらいいなって思うし、そういうふうな人になりたい」。同学年の古江彩佳との勝負は「米国でも活躍をしてすごいなと思っていたエッティ(古江)と一緒に戦えるのはうれしい」と語る。3打差逆転を目指し、残り18ホールを駆け抜ける。(千葉市緑区/石井操)

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