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パーオン率88% 稲見萌寧はショットに希望の光

◇国内女子◇CAT Ladies 初日(19日)◇大箱根CC(神奈川県)◇6638yd(パー72)

今季の悩みのタネだったショットの不調に、希望の光が見えた。稲見萌寧は「きょうは久々に楽しく回れた」と、ノーボギーの5バーディ「67」のラウンドに手応えをにじませた。

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前半3番で5mのバーディパットを沈めると、続く4番では132ydの2打目を9Iで50cmにつけるベタピンショットを披露。6番でも4mを沈めてバーディとスコアを伸ばした。折り返し後の10、11番では、4mの距離を続けて沈めて連続バーディを奪い、4位の好位置で終えた。

「今週はショットがピン方向に飛んでいく回数がだいぶ増えてきた。きょうも、もうちょっと伸ばせたのかな、というくらい(ショットで)チャンスに付けられた」

ここまで悩み続けていたショットの不調を修正しようと練習量が増えた結果、元々抱えていた左手親指の腱鞘炎が悪化し、左手首にまで波及。前週は2日目途中に痛みが大きくなり、無念の途中棄権を決断した。「最後までやろうとは思っていたけど、スタート前から怪しかった。無理してやってみたけどダメだった」

棄権した土曜日からの3日間は練習を控えてトレーナーによる治療と休養に専念し、状態はかなり回復してきたという。「関節がズレちゃってたりとかもあったので…。たくさんケアしてもらってだいぶ良くなった」。この日は全体2位のパーオン率「88.88%」(16/18)をマーク。今週は「自分の身体とも相談しながら」調整を続け、しっかりと上位で滑り出した。

前年大会では初日から首位を走っていたが、最終日に「77」をたたいて小祝さくらに逆転優勝を許した悔しさもある。「グリーンも仕上がっていてピンポジションも難しいので、なるべく冷静にショットもパッティングも狙ったところに打つ。少しでもスコアを伸ばして上位にいけたら」。今年は追いかける立場からリベンジを狙う。(神奈川県箱根町/内山孝志朗)

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