小祝さくらは待望のシーズン初勝利へ

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 3日目（28日）◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd（パー72）

「毎日4アンダー」の目標は“上方修正”した。計3ラウンドで早くも通算16アンダーに到達した小祝さくらは、ロースコア合戦の戦況を見て「5アンダー」を最終日のターゲットにした。「5アンダー出して優勝できなかったらしょうがないと考えます」。後続のサイ・ペイイン（台湾）には2打差。単独首位から今季初勝利がかかる残り18ホールに臨む。

＜＜　下に続く　＞＞

初日夜からの雨の影響により、ここ2日はプリファードライのローカルルールが適用された。小祝は前日の第2ラウンドで「67」、この日は本大会のコースレコードに並ぶ「64」をマーク（1995年入江由香、2015年福嶋浩子）。4つのパー5はすべてバーディ。残り120ydからPWでグリーンを左手前にこぼした後半13番もチップインでスコアを伸ばした。

ボギーはこの2日で2つだけ

ショットでフェードボールの習得に取り組んでいる最中。「きょうは後半にやっぱり左に行く球が出てしまった。なかなかイメージしている球は打てなかった」という不満はパットでかき消した。

「きのうまではライン読みを深く合わせすぎていた」と曲がり幅を浅く読んで5m前後のチャンスを立て続けに決めた。「ピンを攻めすぎても大きなリスクもある」。傾斜の大きいグリーンが待つコースを、セオリー通りに、堅実に攻略した。

次週の全米女子オープンに弾みをつけられるか

「やっと最終日をこの位置で迎えられる」。昨年8月の「CATレディース」で6勝目を挙げてから遠ざかっているタイトルが目の前にある。「でもバーディ合戦なので自分もしっかり伸ばさないといけない。パットが入れば良いスコアになると思う。きょうみたいな感じで入れたい」。次週は「全米女子オープン」（ノースカロライナ州パインニードルズ・ロッジ&GC）に出場。最高の手土産を持って海外メジャーに行く。（山梨県上野原市／桂川洋一）