桑木志帆 プロフィール
2022年 リゾートトラスト レディス
期間:05/26〜05/29 場所:メイプルポイントGC(山梨)
期待のプロ1年生は大学生 桑木志帆が目指す“世代一番乗り”
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 2日目(27日)◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd(パー72)
昨年6月にプロテストに一発合格、同12月に「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」を制した桑木志帆は今季、開幕から7試合で5回の予選落ちを喫した。「何をやってもうまくいかなかった」という流れが好転したのは約1カ月前。「フジサンケイレディス」でのプレーがきっかけだった。
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「川奈(GC富士コース)がすごく好きなコース。去年はローアマチュアも取れた。楽しく回れればいいと思っていた」と予選ラウンドで続けて「69」をマーク。気分転換だけが好スコアの要因ではない。「それまではピンをガンガン攻めていた。自分を見つめなおしたら、一番できてないのはマネジメントだった」と序盤戦のプレーを冷静に振り返ったのも大きかった。
シーズン最高の13位だった同大会以降は予選落ちがない。今週は初日を終えて5位、2日目は「68」でホールアウトし通算7アンダー、暫定2位につけた。
「前半はバーディチャンスから入らず耐えるゴルフ」。最初のバーディとなった7番(パー5)、左足下がりのライからウェッジでピンそば50㎝に寄せたアプローチが「きょうのMVP(笑)」。後半インは残り140ydから8Iで傾斜を使って2mをとらえた12番(パー3)をはじめ、4つのバーディを決めた。
プロの世界に飛び込みながら、地元の岡山・倉敷芸術科学大に在籍する大学生でもある。「体育教師の資格も取りたくて」と昨年春に入学した。目下の目標はプロ入り同期の中で、最初にツアー優勝を飾ること。「言ってないですけど、気持ちでは」と19歳には秘めた強い思いがある。(山梨県上野原市/桂川洋一)