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鏡を見るたび背筋がピン! 沖せいらに課された“金髪禁止令”

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 初日(5日)◇茨城GC西コース◇6680yd(パー72)

脱色して明るかった沖せいらの髪の毛は、ここしばらく黒いままだ。今年の9月で30歳。10代や20代前半の選手が増えたツアーの中では、そろそろ“中堅”からも押し出されそうになってきた。「年齢的にも、しばらくは落ち着けたままでいこうかなあ」とつぶやいたが、頭の片隅には先輩からの“禁止令”が引っかかっている。

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「優勝するまで、金髪にはしないように」。指導を仰いでいた東北福祉大の先輩、佐伯三貴からぴしゃりと言われた。プロになって6年目、初シードと初優勝を目指す戦いはずっと続いている。

2017年のプロテストにトップ合格を果たしたが、ツアーではまだ思うような成績を残せていない。レギュラーツアーの賞金ランキングは昨シーズンの71位が最高位。今季はQTランク34位の資格でツアーに参戦中で、4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では最終日を最終組の1つ前で回ったが、首位との3打差を詰め切れずに2位で終わった。

今季は平均スコアを改善するため、1日5バーディを目標にアプローチを強化してきた。きょうはその数字もしっかり達成し、5バーディ、2ボギーの「69」で4位発進を決めた。

「あまりにも優勝できないから『もう染めたら?』とも言われたんですけどね」。佐伯からは一応の“お許し”も出ているが、「もちろん優勝もしたいし、シードも獲りたい」。鏡を見るたび、先輩からの叱咤激励を思い出して気持ちを奮い立たせている。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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