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逃げなかった高橋彩華 悲願の初Vを支えた武井壮の言葉

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(24日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6447yd(パー71)

出だし1番、2番と連続ボギーを喫した高橋彩華は「逃げんじゃねぇ」と心の中でつぶやいた。3番(パー4)の2打目、襲ってくる恐怖心を振り払ってピン方向に打ち出してピンそば1mにつけてスコアを1つ戻した。続く4番(パー5)ではショットメーカーらしく、「自分らしいゴルフができた」とピンそば50㎝につけてバーディを奪って持ち直した。

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2020-21年シーズンでトップ10入りした回数は21回。9回にわたって最終日最終組に入って初勝利を目指してきたが、タイトルから見放されてきた。同い年の選手たちが次々と勝利を遂げる姿に刺激を受ける一方で、「私だけ置いて行かれている」と焦燥感に駆られたこともあった。

オフシーズンは自分自身を見つめ直し、勝つための方法を模索した。時にメンタルトレーナーに会いに行って耳を傾けるなど「たくさんの人に話を聞いた」。その中のひとつで、雑誌の取材で一緒に仕事をしたタレントの武井壮の言葉が心に刺さった。「勝てなくてもその位置にいるだけでメンタル強いじゃん」。それからは意識が変わった。

「自分はずっと弱いと思っていたけど、そこの位置にいられるだけで『強い』になれた」。モヤモヤしていた心は晴れ、気持ちは楽になった。初日から首位に立ってプレッシャーによる緊張の日々を過ごしてきたが、終わってみれば2日目、最終日とトップの座を譲らず完全優勝で初勝利を手にした。

初優勝の呪縛から解き放たれた23歳は次なる目標を「ツアーの女王になりたい」と掲げ、さらなる高みを目指す。2週間後には負けた試合の中で「一番悔しかった」国内メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」(茨城・茨城GC西コース)がある。「これからがすごく楽しみ」と満面の笑みを浮かべた。(静岡県伊東市/石井操)

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2022年 フジサンケイレディスクラシック



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