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クリスマスイブが誕生日 澁澤莉絵留21歳の誓いは“渋沢栄一からの卒業”

12月24日のクリスマスイブが誕生日。2000年生まれ、ミレニアム世代の澁澤莉絵留(りえる)は21歳の目標に「ステップアップツアー賞金女王」を掲げて、「自分の力で有名になりたい」と定着したあのイメージからの“卒業”を誓った。

20歳の終わりを目前にした21日、千葉県内でプロアマゴルフイベントに参加した澁澤。「20歳って大人の仲間入りという思いがあった。ゴルフとしてはプロになりたてで、強さを出せない感じだったので『もっと堂々とプレーしたい』と目標にしていたんですけど、うまくいかない時期が多かった」と反省が口を突いた。

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2019年のプロテストに合格し、QTランク85位で迎えたシーズンはコロナ禍で20、21年が統合された。ステップアップツアーは16試合に出場し、今年6月「Sky レディースABC杯」の4位などトップ10が2回。レギュラーツアーは19試合に出場し、決勝ラウンド進出は7試合にとどまった。「予選落ちが続いたときに気持ちを上げていくのは簡単なようで難しかった」と振り返る。

「20歳の一年は成長したかったけど停滞した。でも後退はしていない。上位で戦う選手を見ていても表情がブレていなかった。技術も体力も差があるわけではないので、心の面で差がある」と課題ははっきりしていた。「堂々とプレーする」というスタイルは変えず、いかにそれを試合で出せるか。「オフの間も試合のように練習するのもひとつのいい方法かな」と模索中だ。

2019年にアマチュアでツアー出場した当時から、渋沢栄一の子孫であることが注目された。今年はNHK大河ドラマ「青天を衝け」の放送もあって、さらに拍車がかかった。「そこまでつながりはないんですけど、そう言っていただけるのはすごくうれしいこと」と感謝しながらも、「その話題は今年でクリアしたので、あとは自分の力で有名になりたい。次からは自分の勢いを見せて、皆さんに覚えてもらえるようになりたい」と本音をのぞかせた。

今年のQTは1次を通過できず、来年もステップアップツアーが主戦場となる。これまで「2、3年のうちに勝っておかないと」と言われても焦りはなかったが、「もう少し意識した方が気合も入って頑張れるのかな」と思うようになってきた。目標は「全試合優勝するぐらいの勢いで、ステップ賞金女王になること」。来年こそ有言実行、実力で名前を売りたい。(編集部・清野邦彦)

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