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古江彩佳「悔しいは悔しい」 賞金ランキング2位で終戦

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(28日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)

逆転女王には優勝しかない。そんな思いを胸に古江彩佳が3打差2位から首位を追った。出だし1番でバーディを奪うも、前半ではトップ三ヶ島かなとの差を縮められずにターンした。

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後半13番(パー5)でピンそばにつけてのバーディを奪ったが、14番で1mほどのショートパットを外してボギーをたたいた。16番(パー3)でもグリーン右のバンカーに落とし、パーパットを強めに打つも外して痛恨のボギー。同ホールでバーディを奪った三ヶ島との差は4打、17番で5打に広がって通算6アンダー3位で最終戦の幕を閉じた。

初日は「64」でロケットスタートを切ったが、最終日のパット数は「30」で「なかなかパターが入ってくれなかったのがスコアを伸ばせなかったところ」とグリーン上で苦しんだ。それでも「プレッシャーがある中でもいいゴルフが出来た」と振り返った。

逆転での賞金女王へは今大会で単独2位以上が最低条件だったが、終わってみれば女王・稲見萌寧と約844万円差で賞金ランキング2位。稲見については「本当に強いプレーヤー」と称えた。

「賞金女王になれなかったのは悔しいは悔しいけど、厳格なタイトルを一つでも獲れたのが良かったかな」とシーズン6勝をあげ、年間最優秀選手(MVP)となるメルセデス・ランキングのタイトルをつかんだことに笑顔を見せた。

コロナ禍のため全52試合と長丁場となった今シーズンを表現する漢字一文字に「追」を選んで色紙に記した。「(今年の) 最初の方が悪くて、後半追い上げたのが自分でもビックリというのがあるので、追い上げられた1年かな」。21年10月「富士通レディース」から4戦で3勝をあげた終盤の猛追を説明した。

大会3日目から会場に訪れていた父親でコーチでもある芳浩さんも「精一杯やっていたと思いますけどね。ゴルフ場との戦いで、決めきれないところがあったけど、十分できたと思う。精一杯やったねって言ってあげたい」と娘の戦いをねぎらった。

12月2日からは来季の米ツアーの出場権がかかる予選会(アラバマ州)に臨む。あす29日に渡米する古江は「気持ちを切り替えて、また違う舞台なので、そこで自分のプレーが出来たら」と見据えた。(宮崎県宮崎市/石井操)

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