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涙の棄権から再スタート 臼井麗香が初の首位発進

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日(8日)◇東名CC(静岡)◇6592yd(パー72)

悔しさを力に変えた。初優勝を目指す臼井麗香が1イーグル5バーディ、1ボギーの「66」でプレー。自身初の首位発進に笑顔でホールアウトした。

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前週の国内メジャー「日本女子オープン」(烏山城カントリークラブ)は地元・栃木県での開催。有観客ということもあり、気合十分で臨んだが、左手首痛のために第2ラウンド途中で棄権した。

「前週の水曜日に手に違和感があった。初日の8番ですごい激痛が来て、テークバックをまともに上げられない」

声援に応えられない不甲斐ない思いから、会場で初めて悔し涙を流した。「地元の方が応援に来ているのに、自分の管理能力の低さでいろんな感情が込み上げてきて。同じ光景を夢で見ています」。治療に加えて、練習量を抑えて今週に臨んできたが万全からは程遠い。

「プレーできたのは良かったが、優勝したい気持ちと左手の不安というのがある」。それでもこの日は「アイアンショットが良かった」と前半18番(パー5)138ydからの3打目を8Iで直接入れて、イーグルを奪った。

大会前には、仲の良い前年覇者の稲見萌寧と練習ラウンド。予習もバッチリ?のはずだが「悪いところがあると怒られる。パターでちょっと右を向く癖があるんですが『そうやっているからダメなんだよ。いつまで経っても入らない』と強めに怒られる」と笑顔。ツアー初Vへ稲見の勝負強さを引き継ぎたい。(静岡県裾野市/玉木充)

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