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4日間大会初制覇 32歳菊地絵理香「もっと強くなってからやめたい」

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6639yd(パー72)

単独トップで最終日を出た菊地絵理香は自滅することなく、トーナメントレコード記録に1打迫る通算20アンダーで完全優勝を果たした。4年ぶりとなる勝利をつかむまで、32歳は自分の引き際を考えたことがあったという。

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「ある程度の年齢になると、色々と、いつまでできるのかな、とか(脳裏を)よぎる。調子も上がらなくなると、そういう風な悪い方に考える。今回こうして優勝することができたけど、『若い子にはまだまだ負けないわ』とは思えず、自分はまだまだ弱い。自分の中ではちょっとでも強くなって、その強い状態で終えられればベストかな、と思っている」

後続に4打差をつけて迎えた最終日、朝は食事が喉を通らないほど緊張していたという。それでも出だしの1番で「たまたまだけど得意の下りのラインでのバーディパットがきて、ジャストタッチで入ってくれた」。悪い流れもなく、ボギーなしの4バーディ「68」で回り、「今までにない内容での優勝で、成長を少しですけど感じられた一週間でした」と驚きながら振り返った。「満足してやめたいなと思っているので、もうちょっと頑張って、もっともっと強くなってからやめたいと思います」とも。

同組で笑顔を見せて追い上げてくる19歳の西郷真央に対し、菊地はプレーするのが「苦しかった」と表情を崩さずに回った。「気は強いけど、心はすぐにポキポキ折れて弱い」。これまで優勝を争う位置につけても自滅するパターンが多く、「周りにも『また崩れるんだろうな』というイメージを与えていたと思う」。そんなイメージを払拭する一日となり、「腹をくくって、受け入れる一日にできた。ひと皮むけたかなと思う」。

高額大会の優勝賞金5400万円を加算し、生涯獲得賞金は5億5000万円を超えた。4日間大会を初日から首位を守る完全優勝で制覇したのは1988年のツアー制施行以降で28人目(31度目)。「ちょっとだけ自信がついた」という菊地。「強い選手」をアピールして改めて先を見据える。「慢心せずに、来週からも全力でプレーして応援してくださるファンに楽しんでもらえるようなゴルフができるように練習やトレーニングを頑張っていこうと思います」。ベテランが歩みを止めるのはまだ早い。

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