前年大会のリベンジに燃える古江彩佳

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日（24日）◇カメリアヒルズCC（千葉県）◇6639yd（パー72）

日本勢3番手となる世界ランキング28位の古江彩佳。逆転で東京五輪に出場するためには優勝が絶対条件（※）となるなか、7バーディ、2ボギーの「67」で回り、5アンダー4位で滑り出した。

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出だし10番で8mのバーディパットを沈めると、続く11番でも4mを沈めてバーディ。16番でショットが乱れて8mのパーパットを外してボギーをたたいたが、後半に入って1番のパー5、2番の330ydのパー4でスコアを伸ばして「いいリズムに持っていくことができた」と振り返った。

2016年のリオ五輪で競技の一つにゴルフが復活した時は「うれしかったのは覚えている。自分にもチャンスあるんだなって。そういう気持ちで上がりました」

ただ今夏に日の丸を背負うためには、日本勢2番手となる世界ランキング25位・稲見萌寧の今大会の成績もかかわってくる。それでも「今日はオリンピックのことは頭に入れずにこの試合だけに集中、という感じでした」と話した。

終盤8番では7mのバーディパットを沈めた

2020年大会では首位と3打差の2位で最終日を迎えたが、「74」と失速して17位で終えた。「去年、優勝争いできたが悔しい結果になった。そのリベンジだけで今日は臨みました」と胸に秘める思いがある。

「ショットは良かったのにパターが入らずで、リズムも合わせられずという感じだった」と反省をいかすかのように、この日は25パットでプレーした。

オリンピックへのプレッシャーは「ない」と断言する。「4日間大会でこのスタートができたのは良かったです。自分らしいプレーに集中して、楽しんでラウンドが出来ればいい」と前を見つめた。

※女子ゴルフ競技は埼玉・霞ヶ関CCで8月4日に開幕。出場選手は今週の国内ツアー「アース・モンダミンカップ」、海外メジャー「全米女子プロ」終了時点の世界ランキングを基に決まる。同ランク15位以内なら各国最大4人、それ以外は各国最大2人が出場権を得るが、開催国と各5大陸には最低1枠が保証され、計60人の出場選手が決まる。

日本勢は畑岡奈紗（同11位）が代表確実。稲見（同25位）、古江（同28位）、渋野日向子（同31位）が2番手を争う。古江が今大会で優勝し、稲見が単独4位以下だと古江が稲見を逆転する。渋野はポイントの高い「全米女子プロ」の成績次第で逆転の可能性を残す。