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25歳の高野あかり、最終プロテストに進出!「今回で決めます」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の2020年度プロテストは、今月中に2次が行われ、6月に最終を控える。未曽有の事態の中、今回も多くの選手が合格率「3.3%」ともされる狭き門に挑戦している。彼女たちは何を思い、クラブを握ってきたのか? その素顔に迫る。

■3回目挑戦…強化した「プレッシャーの中で振り抜くこと」

25歳の高野あかりが、滋賀会場(滋賀CC)で2次予選を通過した。通算4オーバーで16位タイ。カットラインは27位タイ(通算8オーバー)だったが、本人は「しんどかったです」と実感を込めた。「特に第3日はノーバーディ、3ボギーの75でしたし、最終日も最終ホールでやっと1つバーディが来て73でした。初日、第2日をイーブンで回れたことで、下を向かずにプレーはできましたが、耐え続けた4日間でした」

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法大を卒業後に受け始めたプロテストも3回目だ。初挑戦の2018年は1次予選で不通過となり、19年は最終まで進出して55位タイ。カットラインの18位タイ(通算1オーバー)には8打及ばなかった。20年シーズンから、原則JLPGA会員でなければ、QT(ツアー予選会)に出場できないとルール改正されたことで、外国人勢も含めた単年登録選手が会場に集結。高野は当時を「テレビで見てきた人が多くいて、完全に圧倒されました。緊張とプレッシャーはより大きくなり、悔しいことばかりでした」と振り返った。

その後、強化したのが「プレッシャーの中で振り抜く」ことだった。師事する西野貴治プロは、4スタンス理論で知られるが、スイングよりもその前の「ルーティン」について教え込まれたという。「調子が悪くなると、アドレスで肩が左に流れるクセあります。打つ方向を意識しすぎるためですが、打つ直前にクラブを上げてシャフトを顔に近づけた後、もう一度、クラブを下してフェイスの方向を確認する。これでしっかり体の正面でアドレスができる。一連の動作ができれば、どんな場面でも振り抜ける感じはあります」

■「ルーティン」を徹底し、左右、高低の打ち分けで進化

5月11日からの2次予選でも、決めたこのルーティン徹底。加えて左右、高低の打ち分けもプラスに出たという。「基本はドローですが、アイアン、ユーティリティでボールを止めたい時はハイフェードを打ちました。風が強い日は、ティを低くして低弾道という感じで、取り組んできたことが出せた感じです」

参加している「DSPE」(ツアープロを目指す女性ゴルファーを支援する団体)でも、高めてきた技術とメンタルの強化が結果に表れた。2月の月例競技会(千葉・南総CC)で優勝。南総CCは、自身のパットが外れて敗れた「女子ゴルフペアマッチ選手権 シーズン4」(BS朝日)の準決勝が開催されたコースでもあり、高野は「どうしても勝ちたかったですし、大きな自信を得た機会にもなりました」と話す。

25歳。本人は「もう、あまり時間がない」と言うが、ゴルフの内容は確実に進化している。だからこそ、今回で「合格」を勝ち取りたい。「家族も『今回こそ』という感じになっていますし、今年に予定される次(21年度)のテストは考えたくないです。大事なのは、何よりも初日。最終の会場(茨城・静ヒルズCC)は、昨年に『ゴルフサバイバル 9月の陣』(BS日テレ)で回っていますが、そんなにスコアが出るコースではないので、耐えながらチャンスをつかみたいです」

同番組では最終ホールで敗退したが、6月22日からの最終プロテストに向けて、「最後のパット」を決めて合格のイメージもできている。「ギリギリの合格でないことも望んでいますが、2次予選最終日に3mの上りを決めたのと同じように、最終テストでも決めて喜びたいです」。残り1カ月。高野はさらに、心技体を研ぎ澄ましてその瞬間を待つ。

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