2ホール残してサスペンデッド 渋野日向子「正直、終わらせたかった」
2021年 Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント
期間:03/19〜03/21 場所:鹿児島高牧CC(鹿児島)
山内日菜子「緊張感楽しみ」繰り上げ出場からV争いへ
◇国内女子◇Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 2日目(20日)◇鹿児島高牧CC (鹿児島)◇6424yd(パー72)
主催者推薦枠で繰り上げ出場の山内日菜子がボギーなしの5バーディ「67」で回り、通算8アンダーとスコアを伸ばし、初日21位から暫定4位に浮上した。宮崎出身の24歳。「苦手意識はあまりない」という雨天でのプレーは「やることが多くて大変だけど、それがいい方向に集中できた」とプラスの力に変えて、好位置につけた。
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父親に勧められて9歳からゴルフを始めた。2016年のプロテストに合格し、17年にステップアップツアーで1勝も、レギュラーツアーではなかなか成績を残せず。18年末のQT(予選会)26位で翌19年はレギュラーツアー34試合に出場したが、賞金ランキングは90位と低迷していた。
「シードを獲れず、足りない部分を見直してトレーナーと栄養士さんをつけることにしました」と、シーズン終了後に新たな取り組みにチャレンジ。それまで試合前の食事は焼き肉など「おいしいもの」を食べていたが、「糖質がエネルギーになるのでご飯を茶碗いっぱい食べる」など食事改善に努めた。トレーニングでは体幹やインナーマッスルを鍛えることで体重を4㎏減らしたという。
「体が変わって、自然にショットが安定するようになった。これまで球数を打つと腰が痛くなって練習をやめていたけど、それもなくなって練習量が増えた」と効果を実感している。
繰り上げ出場は大会3日前の火曜日に決まった。地元宮崎のゴルフ場で後輩とラウンドしていた際に電話で連絡を受け、水曜日に現地入り。「準備が足りていないかなとか思っていたけど、宮崎で練習していたときもいい感触だったので楽しみでした。(連絡を受けたときは)信じられない気持ちでした」と話した。
レギュラーツアーで最終日に優勝を争うのは初めて。「これまでと違った緊張感の中でのプレーになると思うのですごく楽しみ」。もうひとりの「ヒナコ」が話題をさらってみせる。(鹿児島県姶良市/石井操)