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不完全燃焼の安田祐香 2021年へ「うまくいくと信じて」

ルーキーの安田祐香が30日、神戸市内で取材に応じた。アマチュア時代の実績を引っ提げながら不完全燃焼に終わった2020年について「欠場してしまった試合があったのは残念。思うようなゴルフはできなかったが、やれることはできたかな」と一定の手応えを口にした。

新型コロナウイルス感染拡大で試合数が激減した今年は9月の「デサントレディース東海クラシック」を首痛のため欠場するなどして、全14試合中、出場は10試合。賞金ランキングは56位でトップ10はゼロに終わった。

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「スポンサーさんに恩返ししなきゃいけないとか、応援してくれる方がいるので、より頑張ろうと思っていた」

アマチュア時代は国内ツアー20試合中、19試合で予選通過を果たすなど安定した成績を残し、トップ10も3度と優勝争いを演じてきただけに物足りない一年となった。

今年は自身と同世代のライバルである古江彩佳が3勝、西村優菜が1勝、笹生優花が2勝ときっちりと結果を残した。「アマチュアのときから、勝ったり負けたりしていた。自分も負けないように頑張ろうと思わせてくれた」と大きな刺激になっている。

コロナ禍で20年と21年が統合されて1シーズンになった。「今年でシーズンが終わりじゃないのはありがたい。結果は出ていないが、やっていることはずっと同じ。まだまだ試合がある。いいプレーを見てもらえるように、それをモチベーションにやろうと思う。うまくいくと信じて」と表情を引き締める。

この日は1903年に開業し、日本のゴルフ発祥の地とされる神戸ゴルフ倶楽部で行われた小学生のゴルフ場体験イベントに参加。「ゴルフに興味をもってもらったりしたかなと思うので、すごくうれしい。小学生は元気なので、こっちも元気もらえた」。パーシモンドライバー(木製のウッド)に挑戦したり、パッティングやティショットを披露して拍手を浴びるなど、笑顔を浮かべた。

12月24日には二十歳の誕生日を迎える。「お酒を飲んでみたいですね。ビールの違いがわかるようになりたい」。日本ゴルフの「聖地」で、21年こそツアー初優勝を美酒で祝うと誓った。(編集部・玉木充)

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