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「差が出るな」 全英仕込みの上田桃子が目論見通りの3位浮上

◇国内女子メジャー第3戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 3日目(28日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)

6アンダー5位で出た上田桃子は3バーディ1ボギーの「70」でプレー。通算8アンダーの単独3位から、初めてのメジャー制覇を狙う。冷たく、強い風が吹き抜ける一日となったムービングデーに「差が出るな」とベテランの経験値をフル稼働。「面白くなる。耐えていれば順位が上がるだろう」との目論見は当たり「風が厳しい中、よく我慢できた」と自賛した。

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8月にスコットランドで開催された「AIG女子オープン」(全英女子)では、想像を絶する強風に遭遇。耐え抜いて、日本勢トップの6位で終えた。

「ゴルフはコントロールすることが大事だと思う。ナイスショットが『アレ?』ってなることもある。持ち球と風をどのようにぶつけて、距離感を出すか。自分はドローヒッターで球を右に出して打ちたいけど、『左に出してしっかり風に乗せないと勝負できないよ』とコーチに言われた」。全英に向け、左から風が吹いているときは右に打ち出さない、という練習をひたすら繰り返したという。

この日は終盤の16番(パー3)で、左からフォローの風が吹く中、6番アイアンでグリーンオン。「左に打つと気持ち悪いけど、しっかり打ち出せてバーディだった。全英の経験が生きた」と納得の拳を握った。

日米通算15勝を誇るが、その中にメジャータイトルはない。10月の「日本女子オープン」でも4日間上位をキープしながら、最終的に3位タイと一歩及ばなかった。

「4日間の総合力が試されるところで勝ちたい」とメジャーへの意欲を語る。そんな自分自身に「お尻をたたかれているような気持ちでアグレッシブに」という姿勢で、最終日へ臨む。首位とは2打差。「プレッシャーを掛けたい」。最終組の一つ前という絶妙な位置から自らにムチを入れ、先行する2人を差し切りにいく。(宮崎市/石井操)

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