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田中瑞希はプレーオフに1打届かず3位「きつかったけど、楽しかった」

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(29日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)

「楽しみしかない」。そう話していた田中瑞希の初優勝をかけた18ホールは、ほろ苦い結末になった。決めれば通算11アンダーでプレーオフという最終18番(パー5)、2mのバーディパットはカップ右をかすめた。「疲れました…。(ストロークが)緩んだのがメッチャ悔しいですけど、やっと終わったって感じでした」。究極の緊張感から解放された瞬間でもあった。

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3打のリードとともに単独首位からスタート。1番(パー5)で幸先よくバーディを奪った。ターニングポイントは11番。バーディパットが1.5mショートしてボギーを喫した。「3パットで流れがいい方にいかなかった」と悔やんだ。

「ショットが曲がりだしたりもしたし、パットが緩んで外したりもした。プレッシャー…。そうですね、なんだろう…。あったかもしれないですね」。言葉を探すように、あらためて自らの精神状態を振り返った。必死に食らいついたものの、3バーディ、4ボギーの「73」。自己最高の3位タイフィニッシュにも、1打届かなかった思いが胸を占める。

1998年生まれとツアーを席巻する“黄金世代”にあたるが、プロテストに合格したのは昨年。3度目の挑戦だった。2015年に地元熊本で開催された「KKT杯バンテリンレディス」で同じ15歳の勝みなみが優勝したときは、会場でボランティアとして運営を手伝っていた。「早く私も勝ちたい」。5年前に抱いた夢に近づいた1日を終え、「きつかったんですけど、今終わってみたら、楽しかった。練習して、次こそは優勝できるように」。最後は再び明るい笑顔で誓った。

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