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「正直、すごいプレッシャーがあった」上田が魔のパットについて語る

誰もがまさかと思った富士通レディス。わずか80cmのウィニングパットを外し、プレーオフで涙を流した上田桃子。この日、今週行われるマスターズGCレディスのプロアマに出場した上田は、先週よりは冷静にその時の状況を振り返った。

「勝ちが欲しい。入れれば勝てるっていう気持ちが強すぎて…。入れたいっていう気持ちが先に行っちゃって、“入る!”というより、“入って!”という感じになってしまった」。

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その時、上田の一番近くにいたキャディの川口淳氏も、上田の迷いを感じていた。「最初、上から見たときと、下から見たときの読みが違っていて。自分がこんな(80cm)なんだから、まっすぐ強めに打てばって言ったら、『えっ!』って言われたんですよ。じゃあ、もう1回ちゃんと読んで、おまえ(上田)が思った方に打てよって言ったんです」。

先にホールアウトしていた横峯も、「上りだし、99%入ると思っていた」という。

試合終了後は声をあげて泣いた上田。今週に入っても、まだその傷は癒えていない。「あの瞬間のことは、ずっと忘れられないです。眠りたいと思っても出てくるので、どこかで引っかかっているのだと思います」。

それでも残りは6試合。前を向いて進む以外に道は無い。「誰でも逃げるよりは追いかける方が楽だと思うし、でもすごく大事な経験をしていると思います。正直きついとも思うけど、壊れてもいいっていう気持ちもあります」。史上最年少女王へと続く道は、我々の想像を超えた厳しさがあるのだろう。

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