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イ・ボミは女王争いを気にしつつ「自分を信じて」復活優勝へ

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 3日目(30日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

通算7アンダーの単独首位に躍り出たイ・ボミ(韓国)が苦笑いを浮かべた。「賞金女王争いの中で、私は邪魔じゃないですかね?」。2015、16年の女王は、同組でプレーした渋野日向子を中心に過熱するタイトル争いを気にしつつ、「でも頑張りたい。忘れられない一日に出来るようにしたい」と言い切った。

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ショットの不振から確実に抜け出しつつある。昨季賞金ランキングは自己最低の83位。「ラウンド中にスイングのことに悩んで、パットのことを考える余裕がなかった。まだ右に出る怖さはあるけど、良いショットもあった」。2mにつけた後半14番から2連続バーディ。17番では、強い下りで大きく曲がるフックラインを沈めて7つ目を奪い「これが入るなんて。ラッキーもある」と目を丸くした。ラスト5ホールで3バーディを重ね、連日の「69」につなげた。

同組の渋野に大歓声が飛ぶ。「昔はボミちゃん、ボミちゃんだった。今は渋野ちゃんばっかり。少し寂しかったけど、またボミちゃんの声が出るために良いショットしないと」とかつてを懐かしんだが、いまは新たなモチベーションがある。

今週は、婚約者で12月に結婚式を挙げる俳優のイ・ワンさんが現地観戦。最後に優勝した17年「CAT Ladies」以来の単独トップで迎える最終日も、ロープの外から見守ってくれる。「今年最後の試合。奥さんになって来年も頑張りたい。コーチ、お母さん、みんなが今週いる。後悔しないように明日は自分を信じたい」。復活優勝を待つ人たちに、最高のフィニッシュを届ける。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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