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賞金シード喪失の藤本麻子と木戸愛 再起かけ予選会へ

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(22日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6580yd(パー72)

思いをすべて吐き出したあと、藤本麻子は潤んだ瞳を指でぬぐった。2バーディ、3ボギー「73」で第2ラウンドを終え、通算12オーバーの92位で予選落ちを喫した。開幕前の賞金ランキングは64位。2010年から9年間守り続けてきた、同50位までの賞金シード喪失が決まった。

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「疲れました、今年1年。(時間が経つのが)一番早かった」。2011年「伊藤園レディス」で優勝。「勝ちたい一心でやってきたので、賞金シードのことは言われてみればという感じ」と必死に目の前のことに集中する9年だった。

シーズン出だしでつまずいたのが、すべてだった。「開幕(ダイキンオーキッドレディス)の一発目でチーピンがでた」。緊張などで右にミスする傾向はあったが、それ以来左へ飛んで行ってしまうボールが時折出るようになった。

悩みが解消されぬまま迎えた今大会。初日は「途中3Wで打ったりもしたけど、QT(予選会)のことも考えて、基本ドライバーでした」と迷いながらクラブを選んだ。短いクラブでスコアメークをする戦略もあるが、気温が下がり始める中、距離が長いホールへの対応にドライバーは捨てきれなかった。

来季出場権を懸けた予選会に向けて「終わったばかりなので何とも言えないですけど、ちょっと(休んで時間を)おいてもいいのかなとは思う。今までの、この9年間の経験を活かせれば」と意気込んだ。

通算6オーバー85位で終えた木戸愛も8年間保持した賞金シードを失った。調子がよかった時期に比べ「思い切りが足りない」と自己分析。「すべてを受け止めて、うまくなることと強くなることだけを考えてQTを頑張りたい。委縮したプレーだけはしたくない。明日から練習します」と返り咲きを誓った。

埼玉県こだまゴルフクラブで12月3日(火)から行われるファイナルQTへ、悔いは残せない。(愛媛県松山市/石井操)

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