鈴木愛が3連勝も… 米ツアー挑戦を迷わせる「病」
2019年 伊藤園レディスゴルフトーナメント
期間:11/15〜11/17 場所:グレートアイランドC(千葉)
鈴木愛の3連勝とシーズン7勝はこんなにすごい
◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(17日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
鈴木愛が2週前の「樋口久子 三菱電機レディス」から3連勝を遂げた。これは2007年の全美貞(韓国)以来になる史上2人目の快挙だが「いまも実感はないですが、2人目になれたことは本当にうれしいです」といまいちピンと来ていない様子だ。
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開幕前は「パターのいいフィーリングが続いても、ショットが3週連続でいいことは今までなかった」という経験から、「3週目となると無理なんじゃないかと諦めがあった」と冷静に捉えていた。試合が始まっても「今週はショットが思っている以上に悪かった。ウェッジのスピンコントロールもアジャストできず、もったいないところもあった」と本調子ではなかったため「自分自身が一番びっくりしています」という。
また今季7勝目となったが、1988年ツアー制度施行以降、年間7勝以上の達成者は不動裕理(2003年10勝、04年7勝)、韓国のイ・ボミ(15年7勝)に続く3人目。これもまた「ラウンドが終わってから、これで6勝目?7勝目?と聞かれて、みんなで分からなくなった」と意識していなかった。
今季23試合出場し7勝。つまりおおよそ3試合で1勝のペースだが「まさかこんなに勝てると思っていなかったですし、何年か前にイ・ボミさんが達成したのを間近で見て、年間7勝って上手過ぎだろって思っていました。それを自分が達成できたのはラッキーもたくさんあったのかな」と謙遜する。
シーズンは残り2試合。次週「大王製紙エリエールレディス」(エリエールGC松山・愛媛県)を制し4連勝となれば史上初となる。「(2年ぶり2度目の)賞金女王を獲りたい」と25歳の勢いはまだまだ衰えそうにない。(千葉県長南町/柴田雄平)