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引退表明の大江香織が会見 「モチベーションの低下」を理由に

◇国内女子◇伊藤園レディス 事前(14日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)

12日(火)に今大会をもってツアーから引退する意向を表明した大江香織が、開幕前日の14日(木)に会見を行った。

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拍子抜けするほど清々しい表情で会見場に現れた29歳は、引退の理由について「モチベーションの低下」を挙げた。「自分の伸びしろを感じられなかった。練習してもこれ以上は上手くならないのかなと思った」と表情を変えずに話す。

引退は「2年ぐらい前から考えていた」という。「2年前に(賞金ランキング50位までの)シード権内に入っていたが、辞めようと思っていた。残り2試合で考え直して、シードを落とすまでは頑張ろうと決めた」。その2017年は最終的に34位、翌18年も33位で賞金シードを維持したが、今季は30試合に出場し18試合で予選落ち。賞金ランクは883万7416円で87位だ。例え今週優勝して来季シードを得られたとしても、「ないですね」とキッパリと現役続行を否定した。

2009年にプロテスト合格後、12年「フジサンケイレディス」で初優勝。16年「Tポイントレディス」で2勝目を挙げたが、その翌週から7試合連続で予選落ちを喫した。「その時期が本当につらくて、優勝できたけど、次の週からは予選通らなくなっちゃうし…。上手い人は安定して毎週優勝争いをしていますし、そういう選手になりたいと思って頑張っていたんですけど、なかなか難しいなと思って。そういう経験とか積み重ねですかね」。

18年に「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で3勝目を飾ったが、その「モヤモヤ」は払しょくされなかった。むしろ「優勝したらその場で『辞めてやる!』くらいの感じだった。優勝してやめたかった。そこがモチベーションだった」という。そのときは現役を続行したものの、153cmの小さな体を動かす原動力はいつしか「引退」になっていった。

プロゴルファーは引退を宣言する必要のない職業であるが、「ハッキリ決めた方が次に行きやすいのかなと思った。ダラダラと“どっちつかず”じゃないですけど、まだやるのか辞めるのかみたいな状況はあまり好きじゃなかったので。応援してくれるスポンサーさんにも、応援してもらうからには全力で取り組みたいし、結果を出したいなと思うので、というのもありますね」と、けじめをつける上での宣言であることを説明した。

「頑張っている選手に『辞めようと思っている』と相談するのは自分の中で出来ないなというのがあったので、選手には決めてから報告させてもらうという感じだった」と、仲の良いツアーメンバーにも心中を吐露することはなかった。「人に言えない。そこでモヤモヤしていました。いまは自分のなかではすっきりしています」と表情は晴れやかだ。

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)から退会する考えはないが、「人生この先なにがあるか分からないっていうのもありますけど、たぶん自分の今の気持ちだったらないと思います」と引退への意思は固い。「ゴルフという競技はすごく好き。嫌いになったわけではないです。自分が何をやれるか分からないですけど、せっかくここまでゴルフをやってきたので、ゴルフには携わっていきたいです」と、第二のゴルフ人生に思いを巡らせた。(千葉県長南町/柴田雄平)

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