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安田祐香は中断に恨み節も…渋野から「プロテスト出なくていい」

◇国内女子◇ニトリレディス 3日目(31日)◇小樽CC(北海道)◇6650yd(パー72)

18歳の安田祐香(大手前大1年)が、国内女子ツアー史上7人目のアマチュア優勝の可能性を広げた。2位から5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「70」で通算7アンダーとし、首位に1打差の3位で最終日へ。日本人では2016年の「日本女子オープン」をアマチュアで制した畑岡奈紗に次ぐ快挙に挑む。

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ホールが進むごとに期待が高まった。好調が続くショットに「すごくよかった」というパットがかみ合い、前半だけで4バーディをマークした。最初の1番ではピン右から11mをジャストタッチでねじ込み、続く2番でも6mを決めて連続で伸ばした。後半13番(パー5)で2mを入れて5つ目。一時は通算10アンダーに乗せて単独トップを走り、同組の渋野日向子宮里美香という実力者を引き離した。

しかし、15番のグリーン上で雷雲接近により中断となり、2時間15分後に再開した直後から流れは大きく傾いた。

残していた1mのパーパットが左カップを蹴り、この日初めてのボギー。続く16番では、フェアウェイから4UTで打った2打目のフィニッシュを崩し、ボールは184yd先のピンに届かず手前の池に消えた。「いつも中断のあとは良くない」。少なからず抱いていた悪い予感が的中し、痛恨のダブルボギーで後続に飲み込まれた。

優勝争いに踏みとどまりながらも後味の悪い終盤となったが、同組でプレーした渋野の言葉に勇気づけられた。2人が同組になるのは、2週前の「NEC軽井沢72ゴルフ」初日に続いて3ラウンド目。渋野から「レギュラーツアーでも海外でも通用すると思う」と評され、「もう、プロテストに出なくてもいい」と励ましも受けた。

11月に初めての最終プロテスト(JFE瀬戸内GC・岡山県)を控える安田は、「プレー中もそんな話をしてくれてうれしかった。実際に受けたくないですね」と声を立てて笑った。安田が優勝すれば、プロテストを受けることなく会員資格が得られ、渋野の願いも叶う。

安田がレギュラーツアー最終日に最終組を回るのは、2018年「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来2度目。あすは、首位で並ぶ鈴木愛アン・ソンジュ(韓国)と最終組をともにし、歴代賞金女王の背中を追う。(北海道小樽市/塚田達也)

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