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10年ぶりの36ホール決戦 選手はどう感じた?

2019/07/08 18:36

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権 最終日(7日)◇いぶすきゴルフクラブ 開聞コース(鹿児島県)◇7212yd(パー70/71)

豪雨の影響で4日の初日の競技が中止となり、最終日に決勝ラウンド36ホールが実施された「日本プロ」。石川遼がプレーオフの37ホール目に劇的優勝を飾って幕を閉じたころは午後5時を過ぎていた。2009年の「日本プロゴルフ選手権」以来となる1日36ホール。選手はどう感じたのか。

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最高気温は32℃で開聞岳のふもとにあるコースはアップダウンもあり、選手はまるで下山した登山家のように疲れ果ててクラブハウスに戻ってきた。7位で終えた24歳の比嘉一貴は「最初から36ホール行くぞって気持ちで回ったんで、最初のラウンドは余力を残して回っていつもよりも楽でした。きつかったのは最後の4ホールくらい」とトップ10入りという結果が疲れを忘れさせたようだ。

プロになって初めて36ホールを回ったという25歳の香妻陣一朗(26位)は「だいぶ足に来た。最終ラウンドのハーフ過ぎから、集中力が切れそうになったが、最後までうまくコントロールは出来た。体がいつもの倍くらい痛い」と語った。

鹿児島・樟南高出身の28歳秋吉翔太(43位)は5月の全米オープン予選会以来の36ホールとなった。「完走しましたー!暑すぎて大変でした。もう2度とやりたくない」とその場に座り込むと、その後はふらつきながらロッカールームへ。29歳の大槻智春(43位)は「暑さとアップダウン。もうこりごりや」と顔を真っ赤にさせた。

「体力不足なところがあった」というのは40歳の貞方章男(32位)。「暑さにも体力を奪われて集中力が途中で切れた。でも、またやれと言われればやりますよ。途中でくたばらないように体力づくりしてまた頑張ります」と力を振り絞った結果を振り返った。

41歳の武藤俊憲(43位)は「非常に疲れました。これでスコアが良ければ足取りも軽いんでしょうけど。ガマン、ガマンの展開なので余計ですね」といえば、46歳の片山晋呉(38位)は「とにかく過酷でした。朝から最後まで全て」と言い残し、朦朧としながらロッカールームへ。43歳の小林正則(11位)は「右足に豆もできて、“ケツずれ”もできて悲惨」と過酷な1日2ラウンドになった。

51歳で大会連覇を目指した谷口徹は第1ラウンド96位と出遅れたが、15位フィニッシュ。最終ラウンドの後半11番から3連続ボギーを喫し「もうやけくそですわ」とランニングしながらプレーしたが、その後に復調し「もっと早くランニングしながらやればよかった。走った方が全然楽だった」とロッカールームにも走って向かう姿が印象的な最終日36ホール決戦となった。(鹿児島県指宿市/柴田雄平)

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